{ "384000631_0": "「F.I.S.に見つからないかとヒヤヒヤしたデスけど、\\n 無事にお買い物が済んでよかったデスねッ!」", "384000631_1": "「うん。\\n これだけあればあそこでもお料理ができそう」", "384000631_2": "「カップ麺じゃなくてよかったデス?」", "384000631_3": "「あの子たちにはちゃんとした栄養が必要だから。\\n 追い詰められた時こそ、力が必要なんだよ?」", "384000631_4": "「おお、さすが調デス……ッ!」", "384000631_5": "「おさんどんとしても、\\n あの時から少しは成長したのかも」", "384000631_6": "「調のお料理、今から楽しみデスッ!」", "384000631_7": "「もう……、\\n あの子たちのための料理だからね?」", "384000631_8": "「さあ、戻ってきたデスよッ!\\n ご飯の準備をするから手伝うデスッ!」", "384000631_9": "「色々買ってきたけど、無駄遣いはしてないから」", "384000631_10": "「本当に戻って来た……か。\\n ネフィリムは連れていないようだな」", "384000631_11": "「F.I.S.の奴らがつけてきてる気配もないヨ」", "384000631_12": "「本当に食料を調達しただけ……?\\n どうして……」", "384000631_13": "「どうしてって、頼まれたからデスよ」", "384000631_14": "「わたしたちがこの女を連れ去って、\\n F.I.S.に対する交渉の材料にするとは思わなかったのか?」", "384000631_15": "「あなたたちは仲間を助けようと頑張ってるいい人デス。\\n きっと大丈夫だと思ったデスよ」", "384000631_16": "「だから言ったでしょう?\\n 2人は楽しくお使いをして帰って来ただけよ」", "384000631_17": "「どうしてそんな風に人が信じられるの?\\n わたしたちは人質をとったのよ……?」", "384000631_18": "「信じてもらいたければ、まず信じる。\\n ずっと拳を握っていたら誰とも手を繋げない」", "384000631_19": "「大切な仲間が教えてくれたから」", "384000631_20": "「手を……繋ぐ……」", "384000631_21": "「そんな言葉で、簡単に心を開いたりしない。\\n でも、話くらいはしてもいいわ」", "384000631_22": "「うん、あなたたちの話を聞かせてほしい」", "384000631_23": "「……そうだな。\\n 別世界の装者たち、試すようなことをしてすまなかった」", "384000631_24": "「全てを話そう。F.I.S.がわたしたちに何をしたのか。\\n そしてわたしたちの目的は――」", "384000631_25": "「ぐぅ~~~」", "384000631_26": "「ネー、話は後にしようヨー。\\n もうお腹ペコペコだヨッ!」", "384000631_27": "「話はご飯の後にしましょうか」", "384000631_28": "「すぐ準備するね」", "384000631_29": "「待って、わたしも手伝うわ」", "384000631_30": "「アタシは食べる役デースッ!」", "384000631_31": "「手伝う振りぐらいはしなヨッ!」", "384000631_32": "「そっちはどうなんデスかッ!」", "384000631_33": "「全く……世界を敵に回すテロリストの会話とは思えないな」", "384000631_34": "「けれどこういう時間が、\\n 戦いの中で力をくれるものでしょう?」", "384000631_35": "「……そうなのかもしれないな」" }