{ "380000812_0": "「……戦力的には、なんとか互角に持ち込めた。\\n だけど――」", "380000812_1": "(やはりこのままでは状況は悪くなる一方か……。\\n 疲労の蓄積に、何より火力が足りない)", "380000812_2": "「キャロル」", "380000812_3": "「どうした」", "380000812_4": "「このまま戦い続けても、先にこちらが限界を迎えてしまう」", "380000812_5": "「……そんな分かりきったことをいう前に、\\n 策の1つも出せないのか?」", "380000812_6": "「無くはない」", "380000812_7": "「ほう……あるならさっさと言え」", "380000812_8": "「地脈を遮断しての、戦術的撤退。\\n その上で、戦力と体力を整え、改めて決戦に挑む」", "380000812_9": "「奴は今も地脈から力を吸い上げ続けているわ。\\n それさえ遮断すれば、時間は稼げるかもしれない……」", "380000812_10": "『トゥルルッ! トゥルルッ!』", "380000812_11": "「こちらも同じことを考えていたんだ。\\n 地脈の遮断については、対応しよう」", "380000812_12": "「どうやって?」", "380000812_13": "「戦闘中に、地脈のスキャンは済ましてある。\\n 要石により、一時的な遮断は可能だ」", "380000812_14": "「分かった。\\n ならば一度引くぞ」", "380000812_15": "「ああ、アイツを倒す方法を見つけるために……ッ!」" }