{ "380000632_0": "「くッ、どうしてあたしの炎が……」", "380000632_1": "(デュオレリックの全力でも、\\n ダメージが入っているように見えない……)", "380000632_2": "「相手が大きすぎるのか……?\\n いや、効かないハズなんてない」", "380000632_3": "「効かないなら、効くまで続けるだけだッ!」", "380000632_4": "「待てッ! 天羽奏ッ!」", "380000632_5": "「お前ッ!? ここはあたしだけでいいッ!", "380000632_6": " あたしにやらせろッ!」", "380000632_7": "「ふざけるなッ! よく状況を見ろッ!」", "380000632_8": "(くッ、ここはあたしがやるんだッ!\\n そうすればきっと――)", "380000632_9": "「邪魔をされないためには――。\\n あたしにできる最大の一撃でッ!」", "380000632_10": "(あいつの炎を根茎が無効化――いや、吸収している。\\n やはり、根茎が吸収機構かッ!)", "380000632_11": "「くそッ、装者というやつは、\\n どうしてこう人の話を聞かないやつばかり――」", "380000632_12": "「これで――、全部燃え尽きろッ!」", "380000632_13": "「ヌオォォォォォォォッ!」", "380000632_14": "「ほら、倒したぞッ!」", "380000632_15": "「何? オレの勘違いだったのか……?」", "380000632_16": "「――ッ!?」", "380000632_17": "「……くそッ、やっぱりかッ!」", "380000632_18": "「なッ……、どういうことだッ!」", "380000632_19": "「奴にはもう、炎は通用しない。\\n 少なくとも今までオレたちが使っていた炎ではな……」", "380000632_20": "「本体を庇う根茎が、お前の攻撃のエネルギーを\\n 吸収し、最終段階へと成長した……」", "380000632_21": "「吸収……?\\n そんな、あたしの攻撃を……」", "380000632_22": "「ザックームの異常な成長速度に、\\n もっと早く疑問を持つべきだった……」", "380000632_23": "「サンジェルマン……。\\n それにお前たちも」", "380000632_24": "「突然、根っこが全部引っ込んだから、\\n マスターを追いかけて来たんだゾ」", "380000632_25": "「あれが、ザックーム本体ですわね……」", "380000632_26": "「あれは少々派手すぎるな……」", "380000632_27": "「またとんでもない大きさですねー」", "380000632_28": "「そんな……あたしが……、", "380000632_29": " あたしが、ザックームを育てちまったっていうのか……ッ!」" }