{
"377000111_0": "宇宙一可愛いアイドル?",
"377000111_1": "「早く会場へッ!\\n ライブが始まってしまいますぞッ!」",
"377000111_2": "「……まあ待て。ファンとして、\\n 万全の状態で会場入りしなくてはいけないからな」",
"377000111_3": "「サイリウムよし、声出しよし……。\\n よし、完璧だッ!」",
"377000111_4": "「急ぎますぞッ! 宇宙一のステージを見逃すなど、\\n ファンとしてあってはならぬこと……ッ!」",
"377000111_5": "「ねぇ? これって……」",
"377000111_6": "「ああ、この高揚感と緊張感の入り混じった雰囲気は……、\\n 恐らく、開演間近のライブ会場が近くにあるようだな」",
"377000111_7": "「――ッ!?\\n 一体どういうことだ?」",
"377000111_8": "「あたしたちは、ギャラルホルンがアラートを発したから、\\n わざわざこの並行世界まで来たんだよな?」",
"377000111_9": "「ええ。\\n S.O.N.G.の任務としてね」",
"377000111_10": "「でも、ライブが開催されてるだなんて、\\n 平和そのものじゃないか?」",
"377000111_11": "「表層だけで判断するのは危険だ。ギャラルホルンがアラートを\\n 発したからには、この世界に危機が迫っているのは確かだろう」",
"377000111_12": "「そうね。\\n とにかく、周囲の様子を探ってみましょう」",
"377000111_13": "「一通り見回ってみたが……、\\n やっぱり変わった様子なんてないぞ」",
"377000111_14": "「そのようだな。\\n ギャラルホルンは、一体何に反応したのか……」",
"377000111_15": "「あッ! いたいたッ!!\\n 捜しましたよッ!」",
"377000111_16": "「何者ッ!」",
"377000111_17": "「……緒川さんッ!?」",
"377000111_18": "「また勝手に会場を離れて……、\\n 急がないと、開演に遅れてしまいますよッ!」",
"377000111_19": "「今の口ぶりからすると、こちらの世界でも、\\n 翼のマネージャーをやっているようね」",
"377000111_20": "「なるほど。今日開催されるライブは、\\n この世界のわたしのものだったか」",
"377000111_21": "「参ったな。\\n どう説明すべきか……」",
"377000111_22": "「事情を説明しちまえば、\\n ここで起こってる異変についても聞けるんじゃないか?」",
"377000111_23": "「いや、わたしのマネージャーだからといって、\\n わたしたちの世界の緒川さんと同じ立場とは限らない」",
"377000111_24": "「そうね。そもそも、S.O.N.G.のような組織があるのか……。\\n 探りを入れつつ――」",
"377000111_25": "「さあ、行きますよッ!」",
"377000111_26": "「……クリスティーナさんッ!」",
"377000111_27": "「――え?」",
"377000111_28": "「クリスティーナって……、",
"377000111_29": " あたしに言ってんのかッ!?」",
"377000111_30": "「ちょ、ちょっと待てよッ!\\n クリスティーナって誰だよッ!?」",
"377000111_31": "「またそんな、わざとらしい演技を……。\\n あなたがクリスティーナさん以外の何者だというんですか」",
"377000111_32": "「脱走の常習犯をようやく捕まえたんです。\\n もう本当に時間がありませんから、すぐに行きますよッ!」",
"377000111_33": "「おいッ! 引っ張んなよッ!」",
"377000111_34": "「2人ともッ!! 黙ってないで助けろってッ!\\n おぉぉぉぉいッ!」",
"377000111_35": "「お友達ですか? 申し訳ありませんが、\\n 時間が押してますのでこれで失礼しますね」",
"377000111_36": "「…………」",
"377000111_37": "「――ッ!\\n いかん。あまりの事に呆然としてしまったッ!!」",
"377000111_38": "「このままじゃあの子を見失ってしまうわッ!\\n 急いで追いかけましょうッ!」"
}