{ "206020142_0": "「はぁ――ッ!」", "206020142_1": "「ふう……これでおしまいみたい」", "206020142_2": "「エルフナイン。\\n 今の両チームのポイント状況を教えてもらえるかしら」", "206020142_3": "「はい。目下、Aチームは皆さんと比較して、\\n およそ1.8倍のペースで稼いでいます」", "206020142_4": "「なるほどね……やっぱり特化型が環境にマッチすると、\\n ギアの性能が大きく現れてくるわね」", "206020142_5": "「はい。平均捜索時間で通常型の約90%、接敵後から\\n 殲滅までの所用時間も約40%程の効率向上と見られています」", "206020142_6": "「そんなに違うんだ……」", "206020142_7": "「統計を取ろうにも、まだ母数が小さいので、\\n まだかなりの振れ幅を残した暫定予測値ですが」", "206020142_8": "「うう……負けたくないデス……」", "206020142_9": "「切歌、今回はそこまで勝ちにこだわる必要はないのよ?」", "206020142_10": "「う、うん。これは訓練の一環なんだから……」", "206020142_11": "「でも、アタシたちはクリスマス型になれなかったデス……。\\n それが悔しいデス……」", "206020142_12": "「切ちゃん?」", "206020142_13": "「……通常型のギアでもやればできるんだって。\\n 目に物見せてやるって、意気込んではみたデスが……」", "206020142_14": "「やっぱり特別なギアが無いとダメなんデスね……。\\n これが格差社会……世知辛すぎるデースッ!」", "206020142_15": "「き、切ちゃん諦めるのはまだ早いよ」", "206020142_16": "「そ、そうそう。わたしたちで格差を覆すのよ。\\n これはわたしたちによるギアのプロレタリア革命よッ!」", "206020142_17": "「プロ……なんデスそれ?」", "206020142_18": "「よく知らないけど、蟹が食べ放題の船がどうこう……\\n そんな素敵な船があるなら乗ってみたい」", "206020142_19": "「ごめんなさい。変な例え方したわたしが悪かったわ」", "206020142_20": "「ともかく。この程度の逆境で屈していたら、\\n 天国のマムに笑われるわよ」", "206020142_21": "「そうだよ、切ちゃん。わたしたちはいつも足りない物を\\n 補って生きてきた……」", "206020142_22": "「そうデスね……マムに笑われるわけにはいかないデスよね。\\n マリア、調、アタシもやってやるデスよッ!」", "206020142_23": "「そう、その意気よ、切歌ッ!」" }