{ "203000611_0": "お見送り②", "203000611_1": "「マリア、またアーティスト活動に復帰するのッ!?」", "203000611_2": "「デェースッ!?」", "203000611_3": "「他ならぬ米国政府の意向でね。国連のエージェントとして\\n 潜入捜査を行っていた……という架空の筋書きのために」", "203000611_4": "「フィーネという組織とフロンティア事変の詳細な顛末を\\n 隠蔽するには、その方が都合がいいのよ」", "203000611_5": "「マリアは、そんな状態で……自分の心から唄えるデスか?」", "203000611_6": "「もしもわたしたちのために無理に活動をやるのなら、\\n そんな事しなくても――」", "203000611_7": "「ストーップッ! わたしはそんなにやわじゃないし、\\n 唄っていたいという気持ちに偽りはないわ」", "203000611_8": "「だから、心配しないで」", "203000611_9": "「マリアがそう言うなら、止める理由はないデス。\\n それに、いざとなったらアタシたちが助けに行くデスッ!」", "203000611_10": "「うん、でも、無理はしないでね」", "203000611_11": "「ありがとう、2人とも」", "203000611_12": "(……英国に行く理由はそれだけじゃないのよね)", "203000611_13": "「マリア、どうしたデスか?」", "203000611_14": "「マリア?」", "203000611_15": "「旅立つ前に、2人に稽古を付けてあげるわ」", "203000611_16": "「よくわかんないけど、わかったデスッ!」" }