{ "202001222_0": "「未来、ただいま~」", "202001222_1": "「おかえり、響……って、どうしたのその足ッ!?」", "202001222_2": "「あはは、ちょっと転んじゃってさ~」", "202001222_3": "「転んだ……って、こんな包帯を巻くほどの怪我――ッ!」", "202001222_4": "「響……ッ!」", "202001222_5": "「わッ、ちょッ、ど、どうしたの未来ッ!?\\n いきなり抱きついたら危ないって……」", "202001222_6": "「どうしたのじゃないッ!」", "202001222_7": "「響……響、危ないことしてないよねッ!?\\n 本当に大丈夫?」", "202001222_8": "「う、うん。大丈夫ッ!\\n ちょ~っと転んだだけだからッ!」", "202001222_9": "「あのね、響。危ないことは――」", "202001222_10": "(――止めて欲しい。でも)", "202001222_11": "「ん? どうしたの、未来?」", "202001222_12": "「……響は人助け、してるんだよね」", "202001222_13": "「うん、わたしにはそれしか出来ないから」", "202001222_14": "「ふう……それを聞いて少し安心した。呆れたのもあるけど」", "202001222_15": "「え~、それは無いよ未来~」", "202001222_16": "「響、おなか減ってる?」", "202001222_17": "「減ってる減ってるッ!\\n もうお腹と背中がくっつきそうで~」", "202001222_18": "「それじゃご飯にしよう。今、支度するから」", "202001222_19": "「わ~、ありがと未来~ッ!\\n やっぱり未来はわたしの陽だまりだよ~ッ!」", "202001222_20": "「もう、響ったら調子のいいこと言って」", "202001222_21": "「あははは~」", "202001222_22": "(不安が全て消えたわけじゃないけど、\\n わたしはわたしにできることをしよう)", "202001222_23": "(響の帰って来る場所、\\n 陽だまりと呼んでくれるこの場所は、わたしが守るから)", "202001222_24": "(だけど……お願い、あまり無茶はしないでね)" }