{ "102001822_0": "「さすが、翼さん……ッ!」", "102001822_1": "「こちらの戦力は、装者ただひとり……\\n この先、どう立ちまわれば」", "102001822_2": "「……いえ、シンフォギア装者はひとりじゃありません」", "102001822_3": "「ギアの無い響くんを戦わせるつもりはないからなッ!」", "102001822_4": "「戦うのは、わたしじゃありません」", "102001822_5": "「響……」", "102001822_6": "「捕虜に出撃要請って――どこまで本気なの?」", "102001822_7": "「もちろん全部ッ!」", "102001822_8": "「あなたのそういうところ、好きじゃない――。\\n 正しさを振りかざす、偽善者のあなたが……」", "102001822_9": "「わたし、自分のやってることが正しいだなんて、\\n 思ってないよ……」", "102001822_10": "「それでもわたしは、自分の気持ちだけは偽りたくない……。\\n 偽ってしまったら、誰とも手を繋げなくなる――」", "102001822_11": "「手を繋ぐ……そんなこと本気で……」", "102001822_12": "「だから調ちゃんにも、\\n やりたい事をやり遂げてほしい……」", "102001822_13": "「もしもそれがわたしたちと同じ目的なら、\\n 少しだけ力を貸してほしいんだ」", "102001822_14": "「わたしの、やりたい事……」", "102001822_15": "「やりたい事は、暴走する仲間たちを止めること――\\n でしたよね?」", "102001822_16": "「……みんなを助けるためなら、手伝ってもいい」", "102001822_17": "「だけど、信じるの? 敵だったのよ?」", "102001822_18": "「敵だとか味方とか言う前に、子供のやりたい事を支えてやれない\\n 大人なんて、格好悪くて適わないんだよ」", "102001822_19": "「師匠ううぉぉぉぉーーーッ!」", "102001822_20": "「こいつは可能性だ」", "102001822_21": "「……相変わらずなのね」", "102001822_22": "「甘いのはわかってる、性分だ」", "102001822_23": "(――ッ!? 相変わらず、だと……?)", "102001822_24": "「ハッチまで案内してあげるッ! 急ごうッ!」", "102001822_25": "「何をやってるッ!\\n 響くんを戦わせるつもりはないと言ったはずだッ!」", "102001822_26": "「戦いじゃありませんッ! 人助けですッ!」", "102001822_27": "「減らず口のうまい映画など、見せた憶えは無いぞッ!」", "102001822_28": "「行かせてあげてください」", "102001822_29": "「人助けは、一番響らしいことですから……」", "102001822_30": "「……こういう無理無茶無謀は、\\n 本来、俺の役目だったはずなんだがな」" }