{ "402001131_0": "「こっちが奥……なのかな?」", "402001131_1": "「わからないけど障害物が無い限り、進んでみましょう。\\n さっきと同じなら、どこかで試練に行き当たるはず」", "402001131_2": "「…………」", "402001131_3": "「罠とか大丈夫デスかね……?\\n 迷宮といったら罠は付き物デスし」", "402001131_4": "「どうなんでしょう……?」", "402001131_5": "「……そういうのはもうお腹一杯よ」", "402001131_6": "「待って、また奥から何か来る……ッ!」", "402001131_7": "「なんデスか、あれは――ッ!?」", "402001131_8": "「ファントムシスターズの時の改造されたネフィリムッ!」", "402001131_9": "「くッ――、\\n 行くわよ、みんなッ!」", "402001131_10": "「行くデスよッ!」", "402001131_11": "「はあ――ッ!」", "402001131_12": "「このネフィリム、速い……」", "402001131_13": "「ネフィリムなのに飛ぶとか卑怯デスッ!」", "402001131_14": "「マリア姉さんッ!\\n 戦ったことのあるわたしたちがッ!」", "402001131_15": "「ええッ、一度勝っている相手に負けたりなんてしないわッ!」", "402001131_16": "(一度勝っている、か……。\\n そういえば先ほどの敵も、知っていたようだった……)", "402001131_17": "「外しませんッ!」", "402001131_18": "「そこよッ!」", "402001131_19": "「調、アタシたちでマリアたちを援護するデスッ!」", "402001131_20": "「うん、切ちゃんッ!」", "402001131_21": "「それじゃ行くデ――」", "402001131_22": "「……少し待て」", "402001131_23": "「なんデスかッ!? こんな状況でッ!」", "402001131_24": "「教えてくれ。先ほどの敵、それに今回の敵。\\n あれらはお前たちが今までに倒してきた過去の敵なのか?」", "402001131_25": "「そうです……」", "402001131_26": "「それがどうしたんデスか?」", "402001131_27": "「やはり既知の敵か……」", "402001131_28": "(そうなると、こちらの記憶を読み取って、敵を生成している?\\n しかし、どういった条件でその選定が――)", "402001131_29": "「何かわかったんですか?」", "402001131_30": "「いや、推論はいくつかあるが、確証はない」", "402001131_31": "「まどろっこしいデスね……」", "402001131_32": "「ちょっとッ!\\n 2人ともいつまで話しているのッ!?」", "402001131_33": "「そういえば戦いの最中だったデスッ!?」", "402001131_34": "「ごめんマリアッ!」", "402001131_35": "(記憶の敵――。しかしなぜか俺の記憶からの敵は\\n 出現していない)", "402001131_36": "「あッ! 危ないッ!」", "402001131_37": "(何者か――いや、この迷宮の主であるドヴェルグが\\n 恣意的に装者たち共通の敵を選んでいる?)", "402001131_38": "「敵が――ッ! させないッ!」", "402001131_39": "(……いや、今出現している敵については、様子を見るに、\\n 4名中2名しか遭遇していないようだ。ならば――)", "402001131_40": "「もう、なんでもいいから下がるデスッ!\\n カバーするのも大変なんデスよッ!」", "402001131_41": "「もう少し、下がってください……」", "402001131_42": "「……ああ、それもそうだな」", "402001131_43": "「――今のうちに、一気に片付けるわよッ!」" }