{ "400000141_0": "「はああ――ッ!」", "400000141_1": "「くそッ。やはりこの程度では削りきれんかッ!」", "400000141_2": "「シンフォギアシステムと異なり、\\n RN式回天特機装束では位相差障壁の調律は不可能」", "400000141_3": "「つまり、力押しにならざるを得ない――」", "400000141_4": "「悔しいが、その火力が、圧倒的に足りないということかッ!」", "400000141_5": "「ええ、そういうことよ」", "400000141_6": "「その上、RN式回天特機装束は効果時間は限られている。\\n 注意が必要だわ」", "400000141_7": "「言われなくとも承知しているッ!」", "400000141_8": "「ハーハッハッ!」", "400000141_9": "「この万能の天才にして無敵の英雄が助力しているのです。\\n 心配など一切無用ッ!」", "400000141_10": "「……大口に見合った働きを期待するわ。\\n ただ、アレの瘴気には気を付けなさいね」", "400000141_11": "「言われるまでもありません。この天才である僕が、\\n 二度も同じミスをするなどありえませんからね」", "400000141_12": "「ヒット&アウェイは、戦術の基本。\\n 瘴気に触れないように戦えばいいだけのことです」", "400000141_13": "「それより、あなたこそ弱点のひとつでも\\n 見つけたらどうなんです?」", "400000141_14": "「この天才とネフィリムの力をもってしても、\\n カルマノイズの再生能力は少しばかり厄介なんですから」", "400000141_15": "「住民の避難状況はどうなっているッ!?」", "400000141_16": "「周辺住民の避難完了まであと5分はかかりますッ!」", "400000141_17": "「それまでなんとか時間を稼いでくださいッ!」", "400000141_18": "「やれやれ。なんで僕の栄えある英雄部隊が\\n そんな小間使いをしなければならないのやら……」", "400000141_19": "「上司としては、彼らにもっと華々しい活躍を\\n させてあげたいものですがね?」", "400000141_20": "「地味な雑事で結構ですよッ!」", "400000141_21": "「我々にカルマノイズの相手なんてできませんからねッ!」", "400000141_22": "「やれやれ、欲の無いことだ」", "400000141_23": "「しかしまあ仕方ありません。\\n いくら我が英雄部隊とはいえ、英雄そのものではない」", "400000141_24": "「歴史の舞台へと上がれるのは、僅かに選ばれた者のみ」", "400000141_25": "「そう――。例えば、この僕のようにねッ!」", "400000141_26": "「無駄口叩いている暇があったら、\\n カルマノイズを叩いてくれッ!」", "400000141_27": "「僕にあれこれ指図をしないでいただきたいッ!\\n 英雄とは自らの意志のみに従うものなのですよッ!」", "400000141_28": "(相変わらず扱いにくい人物だ。\\n それでもあの腕の力は本物……)", "400000141_29": "(だが、我々2人分の攻撃をもってしても、\\n カルマノイズの再生速度を上回ることはできんか……)", "400000141_30": "(こんな時に装者たちがいてくれたら……)", "400000141_31": "(いや。いい歳をした大人が泣き言とは、情けない)", "400000141_32": "「大人としてやれるだけのことをやるまでだッ!」" }