{ "330000932_0": "「はあああ――ッ!」", "330000932_1": "「てやあッ!」", "330000932_2": "「こいつ……厄介だッ!\\n いくら撃ち込んでも確実に迎撃されちまうッ!」", "330000932_3": "「どこにも隙が無い……ッ!」", "330000932_4": "「それが、無数の眼を持つアルゴスの力……。\\n 死角が無いってことなんですね」", "330000932_5": "「しかも、わたしとマリアの眷属化はまだ解かれていない。\\n アルゴスに攻撃を加えることができぬままだ」", "330000932_6": "「くう――ッ!」", "330000932_7": "「大丈夫ッ!?」", "330000932_8": "「ああ……。しかし、打つ手が……」", "330000932_9": "「打つ手なら、ここに1つだけあるわ」", "330000932_10": "「これは、ヘルメスの剣ッ!?」", "330000932_11": "「あいつに奪われてたやつか。\\n これをどうするんだ?」", "330000932_12": "「この聖遺物には、アルゴスの眼を祓う力があるはずだと\\n 聞いたわ」", "330000932_13": "「確かに、アルゴスを倒した伝説があるって言ってたデスッ!」", "330000932_14": "「そっか……ッ!\\n この聖遺物の力を、ギアに取り込むことができればッ!」", "330000932_15": "「デュオレリックだなッ!」", "330000932_16": "「ええ、ヘルメスの剣の力なら、アルゴスに対抗できるはずよ」", "330000932_17": "「彼女との決着は、わたしがつけなくてはいけない……。\\n だから、挑戦させてほしいの」", "330000932_18": "「ああ、もちろん異存はない。\\n だが……、ヘルメスの剣は基底状態だろう」", "330000932_19": "「起動するだけのフォニックゲインを生むためには……」", "330000932_20": "「なるほど……。6人分の絶唱、S2CAかッ!」", "330000932_21": "「S2CAを放ったからといって、\\n ヘルメスの剣を起動させられるとは限らないわ」", "330000932_22": "「だけど、可能性はありますッ!」", "330000932_23": "「ええ。裏切っておいて、今さら信じろだなんて虫のいい\\n 話なのはわかっている」", "330000932_24": "「だけど、信じてほしい。必ずこの戦いを終わらせるわ」", "330000932_25": "「だから、みんなの力をわたしに預けてくれないかしら」", "330000932_26": "「もちろんですッ!\\n 何があっても、わたしはマリアさんを信じています」", "330000932_27": "「そういうことだ。そんなことわざわざ聞くな」", "330000932_28": "「やってやるデスッ!」", "330000932_29": "「うん。いつだって信じてる」", "330000932_30": "「共に唄おう、マリア」", "330000932_31": "「ありがとう……みんな」", "330000932_32": "「行くわよッ!」" }