{ "330000731_0": "「ここまでッ!」", "330000731_1": "「ありがとうございました、師匠」", "330000731_2": "「おっさんの相手はさすがに疲れるな……」", "330000731_3": "「ちょこっと休憩したらみんなで作戦会議するデスよ」", "330000731_4": "「飲み物、用意してきますね」", "330000731_5": "「皆、行ったようだな」", "330000731_6": "「Imyuteus amenohabakiri tron――」", "330000731_7": "(この異様なギア……。\\n これがアルゴスの眼の力による眷属化ということか……)", "330000731_8": "(あの時攻撃することができなかったのも、眷属化したため\\n と考えるのが妥当だろうな)", "330000731_9": "(しかし雪音の言う通り、意思を乗っ取られるようなことは\\n 無いようだ。では、マリアは何故……?)", "330000731_10": "「……さようなら、翼」", "330000731_11": "(あのときマリアがわたしに向けた悲しげな眼差し……)", "330000731_12": "(マリアは何を想って行動している。そして、わたしは……)", "330000731_13": "「ん……?」", "330000731_14": "「……」", "330000731_15": "「フッ、こそこそ隠れていないで出てこい、立花」", "330000731_16": "「ご、ごめんなさいッ!\\n なんでわかったんですか?」", "330000731_17": "「まあ、なんとなくな。わたしに何か用か?」", "330000731_18": "「翼さんが何か考え込んでいたようだったので、こういうことは\\n 溜め込まないほうがいいかなーと、思いまして……」", "330000731_19": "「すみません、わたしなんかがしゃしゃり出て……」", "330000731_20": "「いや、ありがとう。\\n それなら、このギアの具合を確かめるのに付き合ってほしい」", "330000731_21": "「実はずっとそれが気になってて。\\n マリアさんと同じみたいですけど、なんというか……」", "330000731_22": "「不気味なギアだな」", "330000731_23": "「い、いえ、そういうわけではッ!\\n ちょっと眼がギョロっとしてるなーと思っただけでッ!」", "330000731_24": "「いや、わかっている。しかし今はこれだけが敵の手がかりだ」", "330000731_25": "「見た目のことはあとにしよう。\\n 性能を見れば、マリアのことが何かわかるかもしれない」", "330000731_26": "「Balwisyall Nescell gungnir tron――」", "330000731_27": "「はい、いつでも大丈夫ですッ!」", "330000731_28": "「このギアの能力、試させてもらうぞッ!」" }