{ "310000912_0": "「でっかいだけではッ!」", "310000912_1": "「止められないんだよッ!」", "310000912_2": "「この刃、阻めるものなら\\n 阻んでみるがいい――ッ!」", "310000912_3": "「……片付いたな」", "310000912_4": "「でも、船は……」", "310000912_5": "「もうぜんぜんどこにも見えないデスよッ!?」", "310000912_6": "「クソッ!\\n 遅かったか……ッ!」", "310000912_7": "「いや、あたしらに任せろッ!\\n S.O.N.G.のレーダーなら、位置を割り出して追えるはずだッ!」", "310000912_8": "「それは名案デスッ!」", "310000912_9": "「フィーネ、通信ができるようにしてくれッ!」", "310000912_10": "「ええ、わかったわ」", "310000912_11": "「――おい、おっさん。聞こえるかッ!」", "310000912_12": "「クリスくんッ! どうしたッ!」", "310000912_13": "「アルカ・ノイズの反応は捉えてるんだろッ!\\n 島から逃げた船の座標を教えてくれッ!」", "310000912_14": "「わかったッ! すぐに捕捉する」", "310000912_15": "「頼んだッ!」", "310000912_16": "「野郎ども、船に乗り込め。出航の準備だッ!」", "310000912_17": "「クリスくん、船の行方を追っている間に……少し話せるか?」", "310000912_18": "「ああ」", "310000912_19": "「ブラックバート攻略の手立てについてだ。\\n 俺が以前に君に渡した、あの映画を覚えているか?」", "310000912_20": "「あの映画……。\\n まさか、アレをやれってことか?」", "310000912_21": "「ああ。君が船長に勝つには、アレが一番有効だ」", "310000912_22": "「……それは納得だ。\\n 必ずきめてやるッ!」", "310000912_23": "「頼んだぞ」", "310000912_24": "「まかせとけッ!」", "310000912_25": "「……敵船の位置情報を特定したッ!\\n 敵座標は――」", "310000912_26": "「クソッ! もう、そんなに遠くまで……。\\n 今から追ったところで……」", "310000912_27": "「追いつけないデスかッ!?」", "310000912_28": "「……悪いな、お前ら。せっかく戦ってもらったが、\\n 今回は、俺たちの負けだ……」", "310000912_29": "「バカ野郎ッ!! 簡単に諦めるなッ!!」", "310000912_30": "「なんだとッ!?」", "310000912_31": "「お前は船長だろッ、誰にも負けない大海賊なんだろッ!?\\n あんなせこい連中にやられたままでいいのかよッ!!」", "310000912_32": "「だが……」", "310000912_33": "「お前には自慢の手下がいるだろッ!\\n いつもみたいに自信満々で命令しやがれッ!!」", "310000912_34": "「……」", "310000912_35": "「フ……手下に言われちまうとはな」", "310000912_36": "「あたしは手下じゃねーッ!」", "310000912_37": "「そうだったか? まあいい。やることは同じだッ!」", "310000912_38": "「野郎ども、急いで帆を張れッ! 全速力で追いかけるぞッ!」" }