{ "205070122_0": "「――司令、ノイズを殲滅しました」", "205070122_1": "「了解だ。そのまま2人で帰投してくれ」", "205070122_2": "「……どうだ、翼。あたしの特訓の成果は」", "205070122_3": "「特訓? 自然と戯れてくるって特訓をしてたの?」", "205070122_4": "「まあ、そんなようなもんかな」", "205070122_5": "「それじゃもしかして熊と戦ったのも――?」", "205070122_6": "「いや、それはただの成り行き」", "205070122_7": "「だから、どうして成り行きで熊と戦う事になるのよ……」", "205070122_8": "「でも、特訓ならわたしも連れて行ってくれれば……」", "205070122_9": "「分かってないなー翼。\\n 特訓は内緒でやるから効果があるんだよ」", "205070122_10": "「何よそれ……。それに、そんなことしなくても、\\n 奏は強いじゃない」", "205070122_11": "「そんなことないさ。\\n あたしが強く見えるなら、今までの特訓のおかげだなッ!」", "205070122_12": "「今までのって……\\n そんなに何度も熊と戦うようなことをしていたのッ!?」", "205070122_13": "「ハハ。ま、似たような事は良くあるな」", "205070122_14": "「もう、あんまり危ない事はしないで……」", "205070122_15": "「ノイズとの戦いだって危ないじゃないか。\\n 同じようなもんだよ」", "205070122_16": "「わたしは奏が心配なだけ……」", "205070122_17": "「ありがと。でも心配はいらない。\\n ちゃんといつも翼の所に戻って来てるだろ?」", "205070122_18": "「それは……そうだけど――」", "205070122_19": "「さて、それじゃそろそろ帰ろうか、翼」", "205070122_20": "「……もう。今度出かける時はちゃんとわたしに言って」", "205070122_21": "「そうだなぁ。\\n 翼が快く送り出してくれるなら、考えるさ」", "205070122_22": "「なんだか、うまくはぐらかされた感じが……」", "205070122_23": "(奏……本当に大丈夫だよね……?)" }