{ "325000721_0": "「あ、あれってッ!?」", "325000721_1": "「あの怪獣はわたしたちが倒したはずなのに、どうしてッ!?」", "325000721_2": "「どういう理屈かわからないけど、\\n あの少年が関係してるのは間違いなさそうだね」", "325000721_3": "「じゃあ、さっきの男の子がグリッドマンが言ってた\\n この世界の核、カルマノイズってこと……?」", "325000721_4": "「いや、違う。あの少年を見てわかった。\\n 彼は多くの人々の想いが凝縮された思念の集合体だ」", "325000721_5": "「思念の集合体ってことはあの子は――」", "325000721_6": "「店の中に戻れ。ここは危険だ……!」", "325000721_7": "「え? でも、怪獣相手じゃ、\\n 店の中に戻っても意味ないんじゃ……」", "325000721_8": "「怪獣相手の方がよっぽどマシだったかもしれねえな」", "325000721_9": "「……」", "325000721_10": "「……」", "325000721_11": "「な、なんだ、街の連中がこっちに押し寄せてくるぞッ!」", "325000721_12": "「邪魔をするな……」", "325000721_13": "「この世界を壊させない……」", "325000721_14": "「早く店の中へ!」", "325000721_15": "「は、はいッ!」", "325000721_16": "「突貫工事だけど入り口はバリケードで塞いだわ。\\n どれくらいもつかわからないけどね」", "325000721_17": "「今のうちにあの怪獣たちをなんとかしないとッ!\\n このままだとまた街が壊されるよッ!」", "325000721_18": "「……」", "325000721_19": "「おばちゃんッ! 今、店の外が大変なことになってて――」", "325000721_20": "「そいつに近づくんじゃねえ!」", "325000721_21": "「なッ!?」", "325000721_22": "「わかんねえのかよ! この世界の人間は全員、敵になったんだよ。\\n このおばちゃんも例外じゃねえんだ」", "325000721_23": "「……そんな」", "325000721_24": "「邪魔をするな……」", "325000721_25": "「おばちゃん、わたしは……」", "325000721_26": "「下がってろ。お前が戦えないってんなら、\\n 俺が代わりにやってやる」", "325000721_27": "「ふらわーの扉が破壊されたッ!?」", "325000721_28": "「いくらなんでも脆すぎるだろッ!」", "325000721_29": "「無茶言わないで、急ごしらえなんだから。\\n それに、相手の数も多すぎるのよッ!」", "325000721_30": "「……」", "325000721_31": "「……」", "325000721_32": "「街の人にギアを向けることなんてできないわ……」", "325000721_33": "「よく見ろ。あれがお前たちの言う人間なのか?」", "325000721_34": "「……」", "325000721_35": "「……」", "325000721_36": "「街の人が怪獣に変わったッ!?」", "325000721_37": "「まさか、今まで戦ってきたあの怪獣たちは\\n 街の住人たちだったのか……」", "325000721_38": "「怪物が先か、街の人が先か。\\n それはオレたちにもわからないけど戦わないとやられちゃうよ」", "325000721_39": "「世界がついに本性を現したということだ」", "325000721_40": "「胸クソ悪いことしやがって……」", "325000721_41": "「わたしは今までこの手で街の人たちを……」", "325000721_42": "「響……君は、まだ戦えるか?」", "325000721_43": "「……」", "325000721_44": "「心の整理はついてないけど、\\n 今は止まっている場合じゃない……」", "325000721_45": "「今、やるべきことをやらなきゃ、誰も救えないんだ……ッ!」" }