{ "308000532_0": "「見つけましたッ! あそこに振袖の怪物がッ!」", "308000532_1": "「くッ! なかなか素早いッ!」", "308000532_2": "「追い込むわよッ!」", "308000532_3": "「わわッ! また関係ない敵がッ!」", "308000532_4": "「倒して進むぞッ! あの振袖の怪物を見失うなッ!」", "308000532_5": "「それしかなさそうねッ!」", "308000532_6": "「くッ、追いつけなかったか……」", "308000532_7": "「あの怪物、翼さんを呼んでるなら、\\n なんで逃げるんですかね……」", "308000532_8": "「……その答えは、それにあるんじゃない?」", "308000532_9": "「また……帯の切れ端か」", "308000532_10": "「ええ。翼、拾ってみてくれる?」", "308000532_11": "「わかっている――うッ!?」", "308000532_12": "「――見えたか?」", "308000532_13": "「ええ。この前とは違う、今度は温かいイメージだったわ……。\\n 女性があの怪物と同じ柄の振袖を抱きしめていた……」", "308000532_14": "「男の子を思い浮かべて、振袖を抱きしめてたみたいでしたね。\\n なんか少し照れちゃうくらい、強い想いを感じました」", "308000532_15": "「ああ、そうだったな。\\n やはりこれはあの怪物の記憶なのか……」", "308000532_16": "「この前もでしたけど、同じ柄の振袖が出てくるなんて\\n やっぱり怪しいですよッ!」", "308000532_17": "「……そうね。だけどまだ続きがありそう。最初に感じた\\n 悲しさや、前回見た不吉な光景とは繋がらないもの」", "308000532_18": "「……そうだな。更に進むしかないだろう」" }