{ "307001231_0": "「は――ッ!」", "307001231_1": "「ヒャッハーッ! これぞ英雄ッ!\\n 人類の敵ノイズを軽々と薙ぎ倒すゥ――ッ!」", "307001231_2": "「は、博士ッ!\\n ちゃんと1体ずつ狙って撃破して下さいッ!」", "307001231_3": "「博士が倒し損ねたのを、彼女が捌いてくれなかったら\\n 俺たち10回は死んでますよッ!?」", "307001231_4": "「あなたたちもこの僕の英雄部隊なら、\\n ここで活躍してみせなさいッ!」", "307001231_5": "「そんな無茶苦茶なッ!」", "307001231_6": "「はぁ──ッ!!」", "307001231_7": "「力を手に入れたとはいえ博士は戦闘の素人……。\\n くッ、フィーネは何をしているッ!」", "307001231_8": "「二課所属のあの女がここではぐれる訳無いでしょうッ!\\n これは裏切りですよッ!」", "307001231_9": "(確かに、櫻井了子として勤めていた二課本部内で\\n 迷うはずがない。まさか、本当に裏切りを――)", "307001231_10": "「ノ、ノイズが壁からッ!」", "307001231_11": "「うわああ――は、博士……ッ!」", "307001231_12": "「壁からだとッ! くッ……間に合わない――ッ!」", "307001231_13": "「フン――ッ!」", "307001231_14": "「た、助かった……ッ!?」", "307001231_15": "「フィーネッ! いったい今までどこに……ッ!」", "307001231_16": "「本部の隔壁が……ッ!\\n なんであんな見当違いの所を遮断しているのですかッ!?」", "307001231_17": "「カメラの映像に細工して私たちの現在地を誤魔化してきたわ」", "307001231_18": "「……なるほど」", "307001231_19": "「ハッキングですか……。\\n やけに時間が掛かったようですが……」", "307001231_20": "「これで多少は敵が減るはず、さっさと脱出しましょう」", "307001231_21": "「僕がこんな所で捕虜になっていいはずがない、\\n その提案には同意しましょうか」", "307001231_22": "(疑念は拭えないが……脱出が最優先であることは動かない)", "307001231_23": "「……ならば一気呵成に押し通るぞッ!」", "307001231_24": "「生きて帰れるぞッ!」", "307001231_25": "「よし、もう少しだッ!」" }