{ "306000642_0": "「えいッ!」", "306000642_1": "「セレナッ! 右にもう1体ッ!」", "306000642_2": "「うんッ!」", "306000642_3": "「すごいなー、さすが姉妹。息ぴったりですね。\\n 調ちゃんと切歌ちゃん以上かもッ!」", "306000642_4": "「無駄話をしてる場合か、立花ッ! これで――仕上げだッ!」", "306000642_5": "「みんながいると、こんなに短時間でノイズを……でも」", "306000642_6": "「ネフィリムの姿が無い」", "306000642_7": "「確かに反応を追ってきたはずなのに、\\n どこにいったんでしょうね?」", "306000642_8": "「研究所の方にネフィリムが現れましたッ!\\n 保管庫を狙って――」", "306000642_9": "「マムッ!」", "306000642_10": "「すぐに戻りますッ!」", "306000642_11": "「まさか、陽動……ッ!?」", "306000642_12": "「ネフィリムがそんな策を講じるとは……だがッ!」", "306000642_13": "「急ぎましょうッ!」", "306000642_14": "「これは……」", "306000642_15": "「こんなに血が……酷い」", "306000642_16": "「う……ッ!」", "306000642_17": "「セレナ、大丈夫ッ!?」", "306000642_18": "「ネフィリムはッ!」", "306000642_19": "「私が隔壁を起動しに来た時には、\\n すでに聖遺物保管庫周辺に姿は無く……」", "306000642_20": "「資料を取りにいっていたアドルフ博士は、\\n 恐らく……聖遺物を狙ってきたネフィリムに……」", "306000642_21": "「そんな……」", "306000642_22": "「くッ、またしてもッ! ネフィリム――ッ!」", "306000642_23": "「護れなかった……」", "306000642_24": "「防人たるわたしたちがこの場にありながら……ッ!」", "306000642_25": "「あなたたちのせいではありません。\\n この警備の中、保管庫を直接狙ってくるとは、想定外でした……」", "306000642_26": "「マム、よかった。無事だったんだ」", "306000642_27": "「セレナに……かなり引き止められてしまったわね」", "306000642_28": "「すぐに戻るからって言ったのに、セレナちゃん、\\n マリアさんのことが本当に大好きなんですね」", "306000642_29": "「ええ……」", "306000642_30": "「しかし聖遺物が奪われた今、次に現れるネフィリムが\\n 新たな成長段階に達していることは必定」", "306000642_31": "「ネフィリム関連の報告と対策を講ずることを鑑みれば、\\n 一度戻る事が最善手だろう」", "306000642_32": "「わかっているわ。\\n まだいささか、セレナが心配ではあるけれど」", "306000642_33": "「大丈夫ですよッ! みんなと一緒にネフィリムへの対策を\\n 考えれば、きっといいアイデアが出てまたすぐに戻れますッ!」", "306000642_34": "「ああ。司令たちとて、我々が並行世界に赴いている間、\\n 手をこまねいて待っていたはずも無かろうからな」", "306000642_35": "「……そうね。対策を相談して、すぐに戻りましょう。\\n 待っててね……セレナ」", "306000642_36": "(マリア姉さんのあとをこっそりつけてきちゃったけど……)", "306000642_37": "「……? ここ、どこなんだろう……?」", "306000642_38": "(さっきの……、シンフォギアじゃないと通れなさそうだった。\\n もしかして、遠くへ移動するための装置とかかな?)", "306000642_39": "(だったら、ここはマリア姉さんたちが今いる研究所?)", "306000642_40": "(……考えてもしょうがないし、マリア姉さんを探そう)" }