{ "385000631_0": "「逃がしはしませんよッ!」", "385000631_1": "(他のウロボロスのメンバーは撒いたけど、\\n この人だけは振り切れない……ッ!)", "385000631_2": "(でも、それなら――)", "385000631_3": "「はぁッ!」", "385000631_4": "「カードの弾幕……目くらましのつもりですか?\\n 避けるまでもありませんね」", "385000631_5": "「あの体勢からすべて叩き落した……ッ!?」", "385000631_6": "「こんな小細工で私から逃れられるとでも?」", "385000631_7": "(速い……ッ!\\n 一気に距離を詰められた……ッ!)", "385000631_8": "「く……ッ!」", "385000631_9": "(ただの拳が、なんて威力なの……ッ!?\\n 次は防ぎきれない……ッ)", "385000631_10": "「おや、逃げ回るのはやめたのですか?」", "385000631_11": "「ええ。\\n あなたを振り切るのは難しそうですから」", "385000631_12": "「とはいえ、白旗を上げるつもりではないようですね」", "385000631_13": "「当然ですッ。\\n あなたにタルタロスは渡さないッ!」", "385000631_14": "「やぶれかぶれ……というわけではないですね。\\n どこまでも、勝つ気でおられるようだ」", "385000631_15": "「……ベアトリーチェ様があなた方を好んだ理由が\\n ここにあるとすれば――」", "385000631_16": "「その意志の強さ……敬意に値します」", "385000631_17": "「…………? 急に何を……", "385000631_18": " それで隙ができると思われているのなら心外ですね」", "385000631_19": "「本心です。その判断力、志を貫かんとする気高さ、\\n いずれも容易には得難いもの」", "385000631_20": "「あの嫉妬に狂ったエジソンなどより、よほど好感が持てる」", "385000631_21": "「…………」", "385000631_22": "「だからこそ、私は全霊をもってあなた方を打倒する。\\n 我が悲願を成就させるために――ッ!」", "385000631_23": "(――強い。戦いにおいての強さだけじゃない。\\n この人には、確かに信念があるんだ……ッ!)", "385000631_24": "(たとえ何度倒しても、\\n それを挫くことはきっとできない……)", "385000631_25": "(でも……だからって、並行世界を滅ぼす『悲願』なんて、\\n 絶対に許すわけにはいかない――ッ!)", "385000631_26": "「世界蛇の復活、並行世界を滅ぼす……そんなこと、絶対にさせない。\\n わたしとマリア姉さんが……いいえ、わたしたちだけじゃない」", "385000631_27": "「並行世界の仲間たちだって、絶対に諦めないッ!\\n 必ずあなたの願いを阻みますッ!」", "385000631_28": "「……フッ、いいでしょう」", "385000631_29": "「ならば、その信念を私に突き立ててみせるがいいッ!\\n シンフォギア――ッ!」" }