{ "385000621_0": "「手を焼いているようだな、ミスター・イシヤ」", "385000621_1": "「エジソン殿……助勢、感謝いたします。\\n ですが、あなたには儀式の準備をお願いしていたはず」", "385000621_2": "「仕事はこなしているさ。\\n しかし、君たちがあまりに手を焼いているようだったのでね」", "385000621_3": "「しかも、タルタロスが賊に奪われたようではないか。\\n 我らの悲願の成就を前にして、これは失態ではないかね?」", "385000621_4": "「……耳が痛いですね」", "385000621_5": "「な、なんだか揉めているデス……?」", "385000621_6": "「うん……もしかすると、\\n 付け焼き刃の協力関係だったりするのかも」", "385000621_7": "「まあいい。同胞の失敗を責めても栓無きこと。\\n 私が手を下せば済む話だ」", "385000621_8": "「な、何か仕掛けてくるデスよッ!」", "385000621_9": "「あれは遺跡を崩落させた時と同じ光……ッ!」", "385000621_10": "「真の天才たる私の覇道を塞ごうとした己が愚行、\\n 地獄の底で悔いるがいいッ!」", "385000621_11": "「そんなもの、来ると分かっていれば、\\n 避けるくらいなんてこと――」", "385000621_12": "(……ッ、何……ッ!?\\n 急に眩暈が……ッ!)", "385000621_13": "「姉さん、危ない――ッ!」", "385000621_14": "「え……?」", "385000621_15": "「セレナ……ッ!」", "385000621_16": "「マリアさんッ!?」", "385000621_17": "「くぅ……ッ、セレナは……ッ!?」", "385000621_18": "「爆風で飛ばされて分断されたデスよッ!」", "385000621_19": "「……わたしなら大丈夫ッ!」", "385000621_20": "「その女を逃がすなッ!\\n タルタロスを持っているぞッ!」", "385000621_21": "「……ッ、この位置じゃあ、\\n 姉さんたちと連携できない……ッ!」", "385000621_22": "「今行くわッ!\\n そこをどきなさい、ウロボロスッ!」", "385000621_23": "「レーベンガー……ッ!」", "385000621_24": "「君たちのお相手は私がしよう。\\n ミスター・イシヤ。君はそっちの娘を」", "385000621_25": "「承知いたしました。\\n しかし相手はシンフォギア装者、何卒油断なきように」", "385000621_26": "「――さて、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ。\\n タルタロスをおとなしく返してはいただけませんか?」", "385000621_27": "「……お借りしたわけではありませんから、\\n 生憎、お返しするつもりはないんです」", "385000621_28": "「でしょうな。", "385000621_29": " ――不本意ではありますが、手荒くいかせていただきます」", "385000621_30": "「セレナ、タルタロスを持って逃げなさいッ!\\n こっちを処理したら、すぐに追いかけるからッ!」", "385000621_31": "「はいッ!」", "385000621_32": "「逃がしませんよ」", "385000621_33": "「やれやれ。\\n 『処理』とは甘く見られたものだ」", "385000621_34": "「あら、小物をばらまくしかできないのに\\n 褒め言葉までご所望なの? 贅沢ね」", "385000621_35": "「――ッ、貴様……ッ!」", "385000621_36": "「2人ともッ!\\n さっさとこいつを倒して、セレナを――」", "385000621_37": "「く……ッ、またなのッ!?」", "385000621_38": "「マリアさん、どこか怪我を……ッ!?」", "385000621_39": "「さっきも様子がおかしかったデスッ。\\n 大丈夫デスか……?」", "385000621_40": "「……この程度、なんてことないわッ!\\n わたしはセレナの姉なのよッ!」", "385000621_41": "「妹がピンチなのに、のんきに休んでなんかいられないッ!\\n こんな奴、速攻で倒すッ!」" }