{ "380000732_0": "「天羽奏ッ! 前に出すぎだッ!」", "380000732_1": "「くッ、あいつは何をッ!\\n 無謀な突進をして――」", "380000732_2": "「――分かってるッ!\\n それでも、あたしが血路を開くッ――」", "380000732_3": "「――無謀な戦い方をするなッ!\\n 戦う理由を思い出したのではないのかッ!?」", "380000732_4": "「無謀なんかじゃないッ!\\n あたしは勝利のために――ッ!」", "380000732_5": "「――馬鹿がッ!」", "380000732_6": "「なッ!? どうしてあたしを――。あたしのことなんて\\n 放っておけば、奴に攻撃が届いたかもしれないのに」", "380000732_7": "「ふざけるなッ!\\n オレがなんのためにお前の目を覚まさせたと思っているッ!」", "380000732_8": "「無謀な特攻をさせるためでも、\\n 自己犠牲に走らせるためでもないッ!」", "380000732_9": "「それが、そんなものが装者の戦い方なのかッ!\\n 違うだろうッ!」", "380000732_10": "「……装者の、戦い方……?」", "380000732_11": "「答えろッ!\\n お前はなんのために戦っているッ!」", "380000732_12": "「この世界を、護るために決まってるッ!」", "380000732_13": "「お前1人が犠牲になるだけで、この世界が護れるとでも\\n 思っているのかッ! 自惚れるなッ!」", "380000732_14": "「お前は護った気になって、1人で死に急いでいるだけだッ!\\n 答えを識るのが怖くて、逃げだそうとしているだけだッ!」", "380000732_15": "「答え……」", "380000732_16": "「……ゲートの消失。\\n 他の装者とは二度と会えないかもしれないこと」", "380000732_17": "「な――ッ!?」", "380000732_18": "「その答えの先、自身が1人になることが怖いんだろう。\\n だから無理をする、死に急ぐッ!」", "380000732_19": "「知らないままなら、希望の中で逝けるからな。\\n だが、そんなものが装者であるものかッ!」", "380000732_20": "「あたしは……」" }