{ "104500531_0": "「エルザッ!\\n 奴は、ウチらで――ッ!」", "104500531_1": "「ガンスッ!\\n ヴァネッサには手出しさせないでありますッ!」", "104500531_2": "「くそッ! やっぱり同じかッ!」", "104500531_3": "「恐らく全身くまなく不可視のシールドに\\n 包まれているであります」", "104500531_4": "「弱点は無いってことか。\\n なら、力づくで突破するしかないゼッ!」", "104500531_5": "「シールドとはいえ、\\n きっと耐久力の限界は存在するはずでありますッ!」", "104500531_6": "「無駄だッ!\\n お前たちごときのスペックで倒せるはずなかろうッ!」", "104500531_7": "「くッ……」", "104500531_8": "(せめて、わたしが満足に動ければ……。\\n このままじゃ遠からず2人も限界を迎えて……あれ?)", "104500531_9": "「……限界を迎える?\\n そうだ、確かこの前も同じような状況が――」", "104500531_10": "「クッ! 倒す方法が見つからないんだゼ……」", "104500531_11": "「わたくしめのアタッチメントも通用しないであります……」", "104500531_12": "「ミラアルクちゃん、エルザちゃんッ!」", "104500531_13": "「ヴァネッサッ!?\\n 無理しすぎだゼッ!」", "104500531_14": "「前衛はわたくしめらに任せるでありますよッ!」", "104500531_15": "「いえ、お姉ちゃんも戦うわ。\\n ……だから、アレを使いましょう」", "104500531_16": "「なッ!? そんな身体じゃ無茶だゼッ!?」", "104500531_17": "「同感でありますッ!\\n それに、ついこの前、失敗したばかりでありますよッ!?」", "104500531_18": "「それでもアレを成功させるしか、\\n わたしたちに勝ちの目はないわ」", "104500531_19": "「大丈夫、まだ1回くらいはなんとかなる。\\n わたしは、2人のお姉ちゃんなんだからッ!」", "104500531_20": "(確かにアレくらいの威力でないと、\\n 敵のシールドは破れないであります……)", "104500531_21": "(ここが覚悟の決め所ってことだゼ)", "104500531_22": "「……やるであります」", "104500531_23": "「ああ、ウチらの底力、見せてやるゼ」" }