{ "101000242_0": "「ただいま~……」", "101000242_1": "「響ッ! もう、こんな時間までどこ行ってたのッ!\\n 近くでまたノイズが出たって、ニュースで言ってたんだよッ!」", "101000242_2": "「ごめん……色々あって……。\\n でももう大丈夫だから……」", "101000242_3": "「……色々って?」", "101000242_4": "「うん……その――」", "101000242_5": "「未来……あのね――」", "101000242_6": "「……ひとつだけ注意して欲しいことがある。\\n 今日の出来事、特に君の力のことは誰にも話さないでくれ」", "101000242_7": "「え……誰にも、ですか?」", "101000242_8": "「シンフォギアの存在は大きすぎる……\\n 知ってしまった相手を危険に巻き込みかねない」", "101000242_9": "「危険……それって……」", "101000242_10": "「……人質とされる可能性などだ。\\n 家族や友人、親しい者ほど、命に関わる危険性がある」", "101000242_11": "「俺たちが守りたいのは機密ではない。人の命だ。\\n 強制することはできないが……よく考えて欲しい」", "101000242_12": "「ん……その、なんでもない。\\n これからはあんまり遅くならないように気をつけるからッ!」", "101000242_13": "「わたしは……なんでもなくない。\\n 響の帰りが遅いから、本当に心配したんだよ」", "101000242_14": "「ごめん……でも心配してくれてありがと。\\n やっぱり未来はあったかいなぁ……」", "101000242_15": "「……ひ、響? どうしたの?\\n 急に、抱きついてきたりなんかして……」", "101000242_16": "「小日向未来はわたしにとっての陽だまりなの。未来の側が一番\\n あったかい所で、わたしが絶対帰ってくるところ」", "101000242_17": "「これまでもそうだし、これからもそう……」", "101000242_18": "「響……」", "101000242_19": "(だから……やっぱり未来には話せないよ。\\n 未来を危険な目になんて、遭わせられないから……)", "101000242_20": "(どうして、あいつが……ッ!)", "101000242_21": "(……奏と一緒に唄った)", "101000242_22": "(……奏と一緒に戦った)", "101000242_23": "(奏のガングニールなのに……ッ!)", "101000242_24": "『ふたり一緒なら、何も怖くないな……』", "101000242_25": "「――ッ!」", "101000242_26": "「ガングニールは奏の……奏だけのものだ……ッ」" }