{ "404000441_0": "「……状況を知らせて」", "404000441_1": "「はい。この世界に続き、他の並行世界へと向かった装者の\\n みなさんも、それぞれの世界の危機を解決したようです」", "404000441_2": "「ミョルニル無しで、しかも少数で世界蛇の影を撃退するだなんて\\n 流石は装者たちね……。あのデュオレリックの力かしら?」", "404000441_3": "「いえ、この結果についてはそれぞれの世界の協力が大きかったようです」", "404000441_4": "「……どういうこと?」", "404000441_5": "「直接的な力はもちろん、知識や装置などを含め、現地の人々が\\n 世界蛇の脅威へと対抗する準備を整えていたことが勝因だと」", "404000441_6": "「S.O.N.G.の研究員を中心に、各世界の協力者の間で必要な情報の\\n 共有が成されていたため、対抗策が練られたとのことです」", "404000441_7": "「もちろん装者のみなさんが中心的な役割を担ったのは間違い\\n ありませんが、それだけではなかったと報告を受けています」", "404000441_8": "「……」", "404000441_9": "「……こうして並行世界を越えて、人々が手を組めたなら、\\n こんな戦い方もできるんですね」", "404000441_10": "「……ええ、そうなのかもしれないわね」", "404000441_11": "(……人と人が手を組む、手を繋いだ可能性……)", "404000441_12": "(わたしが切り捨ててきた可能性は、こんなにも……。\\n わたしのやってきたことは、本当に正しかったの……?)", "404000441_13": "「……」", "404000441_14": "「どうかしましたか?」", "404000441_15": "「いえ、なんでもないわ。\\n それより、ユリウスからの連絡はあった?」", "404000441_16": "「……いえ、何故かユリウス様からの返答だけがありません」", "404000441_17": "「……わかった。\\n わたしが直接確認しに行くわ」", "404000441_18": "「あなたは引き続き、他の世界との連絡の橋渡しをお願い」", "404000441_19": "「了解しました」", "404000441_20": "(まさか、S.O.N.G.本部で何かあった……?)" }