{ "401001332_0": "「やああ――ッ!」", "401001332_1": "「ガンドの動きが止まったッ!\\n ミーナッ!」", "401001332_2": "「受けなさい、神の雷――ッ!」", "401001332_3": "「日本に来て早々、ガンドのお出迎えとはね」", "401001332_4": "(きっとここに響たちが……)", "401001332_5": "「そういえば、装者でないミーナさんたちはどうやって\\n ギャラルホルンの空間を移動してるんですか?」", "401001332_6": "「この『デュプリケイター』を使ってね。\\n これもスクルドの研究の成果」", "401001332_7": "「デュプリケイターは、ギャラルホルンの空間をこじ開け、\\n その空間に侵入できるものだ」", "401001332_8": "「もっとも、ウロボロスも同じものを有しているがね」", "401001332_9": "「そんな道具が……ッ! それがあれば、\\n 装者でなくても並行世界を移動できるんですね」", "401001332_10": "「ああ、だが、あまり簡単に作り出せるものではない」", "401001332_11": "「……そうなんですね」", "401001332_12": "「例え作り出せたとしても、安易に使用することは危険よ」", "401001332_13": "「並行世界同士を繋ぐあの空間は、とても不安定な場所なの。\\n もしあの空間で遭難でもしたら、発見するのはかなり難しい」", "401001332_14": "「あなたの場合、身をもって知ったと思うけどね」", "401001332_15": "「はい……」", "401001332_16": "「ギャラルホルンの空間内で、\\n あなたを弾き飛ばしたあの敵だけど」", "401001332_17": "「あのすごく強い怪物が、どうかしたんですか?」", "401001332_18": "「あれは空間を渡る力を持った魔獣なの」", "401001332_19": "「このデュプリケイターはね、\\n あの魔獣の体から採取したモノを加工して作ってるのよ」", "401001332_20": "「それじゃ、確かに簡単には作れませんね……」", "401001332_21": "「あの、改めて、\\n 助けていただいて、本当にありがとうございました」", "401001332_22": "「いいわよ。\\n わたしたちも得るものがあったわけだしね」", "401001332_23": "「それより、\\n あなたの仲間についての手がかりは何かないのかしら」", "401001332_24": "「メンバーの情報によると、現在、この近辺で\\n 大規模なチャリティライブが開催されているようだ」", "401001332_25": "「ライブ? ですか?」", "401001332_26": "「ああ。これが出演者リストだ。\\n 各アーティストに関する付帯情報も添えてある」", "401001332_27": "「ふうん……この世界のことはわからないけど、\\n 有名な人たちなの?」", "401001332_28": "「かなりの大物をそろえているらしい」", "401001332_29": "「わたしにも見せてください。\\n ――あッ!」", "401001332_30": "「知ってる名前でもあった?」", "401001332_31": "「ツヴァイウィング……ッ!」", "401001332_32": "「知ってるの?\\n 情報によると、新人のようだけど」", "401001332_33": "(この世界の、\\n 別のツヴァイウィングの可能性もあるけど――)", "401001332_34": "「……多分、わたしの仲間だと思いますッ!」", "401001332_35": "「なら、行ってみるしかないわね」" }