{ "401000931_0": "「まだ仲間が到着するには時間がかかるみたいね。\\n 今度はこっちが質問してもいいかな」", "401000931_1": "「はい……なんですか?」", "401000931_2": "「あなたは、どういう理由で装者になったの?」", "401000931_3": "「それは……、\\n 護りたいモノを護るためです」", "401000931_4": "「護りたいモノを護る……、\\n 自分から装者になったって言うの?」", "401000931_5": "「はい、わたしは自分で選んで、\\n 大切な人を護るために装者になったんです」", "401000931_6": "「……変わってるとは思ったけど、そこまでとはね」", "401000931_7": "「それは、あなたの仲間たちも同じなの?」", "401000931_8": "「みんなそれぞれ事情は異なるけど、そうです」", "401000931_9": "(少なくとも、響はそう。\\n 目の前の人を助けるために装者になった)", "401000931_10": "(他のみんなだって……)", "401000931_11": "「護りたい誰かのために、\\n ギアを纏ったんだと思います」", "401000931_12": "「なるほど……装者にも――いえ、違うわね。\\n 並行世界にも色々あるのね……」", "401000931_13": "「ミーナさんの知ってる世界では、\\n 違ったんですか?」", "401000931_14": "「ええ、そう」", "401000931_15": "「わたしの知っている装者っていうのは、\\n 組織の駒として、無理やり聖遺物を纏わされ」", "401000931_16": "「命令のままに戦う者が多かったわ。\\n ほとんど、兵器にくっついてるパーツみたいにね」", "401000931_17": "「そうだったんですか……。\\n そんな歌で、人を護れるのかな……」", "401000931_18": "「……少なくとも、わたしが見てきた世界では、\\n 護れていたとは言い難かったわね」", "401000931_19": "「……ねえ『ウロボロス』って組織に聞き覚えはある?」", "401000931_20": "「ウロボロス……?」", "401000931_21": "「わたしたちスクルドの敵対組織」", "401000931_22": "「並行世界を餌として世界蛇を降臨させ、\\n 食らわせて、世界を破滅に導こうとしている……」", "401000931_23": "「そんな組織が」", "401000931_24": "「みんなにも伝えます。\\n 何か、その組織の特徴とかはあるんですか?」", "401000931_25": "「ウロボロスのメンバーはみな、体のどこかに\\n ウロボロスの刻印が刻まれているの」", "401000931_26": "「それによって世界蛇やガンドの瘴気による影響を\\n 受けないようになってる」", "401000931_27": "「あなたたちがガンドや世界蛇と戦っていくなら、\\n 必ずいつかウロボロスとも対峙することになる――」", "401000931_28": "「だから、くれぐれも気を付けて」", "401000931_29": "「……はいッ!」", "401000931_30": "「またノイズですか」", "401000931_31": "「いいえ、反応がかなり強い。\\n これはガンドよ……ッ!」", "401000931_32": "「――ッ!\\n 場所はどこですか? わたし、行きます」", "401000931_33": "「待って、流石にガンドはあなた1人じゃ無理よッ!」", "401000931_34": "「確かに今のわたしじゃ……だけど」", "401000931_35": "「今のわたしは仲間の下に、\\n 武器を置いてきてしまってるの」", "401000931_36": "「戦う手段がないからあなたを手伝うこともできない」", "401000931_37": "「さっきのノイズとガンドの強さが歴然と違うことは\\n 知ってるんでしょッ!」", "401000931_38": "「はい……ッ!」", "401000931_39": "「ガンドはとても装者1人の力で\\n 叩けるものではないわ。今は戦うべきじゃない」", "401000931_40": "「今、あなたが1人で戦いに向かったとしても、\\n きっと勝ち目は――ッ!」", "401000931_41": "「危険なのはわかっています」", "401000931_42": "「だったら、そんな無謀なことはッ!」", "401000931_43": "「それでもわたしは装者だから、\\n 護りたいモノを護るために――」", "401000931_44": "「Rei shen shou jing rei zizzl」", "401000931_45": "「このギアを使うんですッ!」" }