{ "326001421_0": "「響……お願いッ……」", "326001421_1": "「アタシたちもついてるデスッ!」", "326001421_2": "「響さん……。きっとマリアたちと戻ってくるよね……」", "326001421_3": "「……1人だったあたしに、\\n 無理やり賑やかな生活を押し付けやがったのはお前だろッ!」", "326001421_4": "「だからあたしも、お前を1人なんかにはさせねーッ!」", "326001421_5": "「立花さん……。\\n 姉さん、立花さんを助けて……」", "326001421_6": "「奏……。助けてあげて……」", "326001421_7": "「立花、お前は、絶対に負けないッ!\\n 負けるはずがないッ!」", "326001421_8": "「…………」", "326001421_9": "「響ちゃん……」", "326001421_10": "(響くん、俺は師匠として君を心配はしていない。\\n 君なら、必ず乗り越えるとわかっているからだ)", "326001421_11": "(だから……早く戻ってこいッ!\\n いつもの笑顔を俺たちに見せてくれ)", "326001421_12": "「響さんのためにボクにできること……。\\n まだあるはず……」", "326001421_13": "「ボクもキャロルも響さんたちに助けてもらった……。\\n だから、絶対に響さんを助けるんだ……ッ!」", "326001421_14": "「……手が、温かい……」", "326001421_15": "「わかったかい?\\n その手は、今も繋がっているんだ」", "326001421_16": "「あたしはアンタの胸の中でずっと見ていた。\\n ――あの日、その胸にガングニールが宿ったその時から」", "326001421_17": "「いろんな人たちと出会い、共に戦い……」", "326001421_18": "「多くの『誰か』とそのガングニールで、\\n 手を繋いできたのを見たんだ」", "326001421_19": "「奏さん……?」", "326001421_20": "「あたしのガングニールは、ノイズを殺すための槍だった。\\n でも、アンタのガングニールは違うだろ?」", "326001421_21": "「わたしの、ガングニール――」", "326001421_22": "「そうだ。人と手を、絆を結び、槍と成す」", "326001421_23": "「繋いだ手が、その絆が多ければ多いほど、太く強く、\\n 決して折れない槍になるんだ」", "326001421_24": "「そうして結んだ絆は、簡単に壊せるようなものじゃない。\\n 例えアンタ自身がそうしようとしてもね」", "326001421_25": "「結んだ絆……温かい……、\\n これはまるで、お日様のような……」", "326001421_26": "「あたしが保証してやる。アンタの繋いだ絆は、\\n こんなちっぽけな暗闇なんかには絶対に負けないッ!」", "326001421_27": "「奏さん……」", "326001421_28": "「そして、どんな時も、\\n その絆がある限り、決して1人じゃない」", "326001421_29": "「――そう、あたしも……、あたしとの絆も、\\n いつでも響と共に――」", "326001421_30": "「温かい……、\\n どうして今まで気づかなかったんだろう?」", "326001421_31": "「こんなにもわたしは、みんなの想いに、\\n みんなとの絆に囲まれていたことを――」", "326001421_32": "「――わたしは、この絆を信じるッ!!」" }