{ "324000912_0": "「1人では無理でも――ッ!」", "324000912_1": "「重ねればッ!」", "324000912_2": "「確かに稀に撃破は可能なようだが……ッ!」", "324000912_3": "「おおよそ80%以上の確率で増殖していますよ」", "324000912_4": "「くらえッ!」", "324000912_5": "「RN式はもう、幾らも持たないわよッ!」", "324000912_6": "「耐えてみせるさ」", "324000912_7": "「装備の方の限界を言っているのよ」", "324000912_8": "「前回の増殖型を倒したあの技はッ!?」", "324000912_9": "「ごめんなさい、S2CAには人数が……」", "324000912_10": "「あなたとわたしなら、絶唱の負荷を分散配置して\\n 抑えることはできるかもしれない」", "324000912_11": "「けれど威力は数段どころじゃなく落ちる――」", "324000912_12": "「それが決定打にならなければ、\\n 戦線は確実に崩壊する」", "324000912_13": "「この状況でとてもそんな勝負手は打てない……」", "324000912_14": "「ではどうしろというのですッ!」", "324000912_15": "「八方塞がりですかッ!?」", "324000912_16": "「諦めずに戦いましょうッ!\\n わたしには、なんとかする手段なんて思いつかないけど――」", "324000912_17": "「なんとかできるまで、\\n 頑張ることならできますッ!」", "324000912_18": "「……気に入ったッ!\\n 俺もそいつに1枚噛ませてもらうとしよう」", "324000912_19": "「胸の歌を信じる……だったかしら?」", "324000912_20": "「はいッ! だけど、今クリスちゃんは\\n 1人で戦ってるんですよね?」", "324000912_21": "「ええ……恐らくは今回の件の根源たる\\n 聖遺物のもとに」", "324000912_22": "「だったら、行ってあげてくださいッ!」", "324000912_23": "「私に?」", "324000912_24": "「聖遺物の権威としては世界最高峰でしょ。\\n こっちはわたしたちがなんとかする」", "324000912_25": "(そうね……いざというときは、\\n あの子に代わって私が夫妻を――)", "324000912_26": "(もしもの時は、恨みも背負ってあげる)", "324000912_27": "「わかったわ、ここは任せたわよ」", "324000912_28": "「任されましたッ!」", "324000912_29": "「あの子のことを頼むぞッ!」", "324000912_30": "「我々は命がけで任務を遂行するのみ……ッ!」", "324000912_31": "「残った僕たちは、手立てもなく\\n 戦い続けるというのですかッ!」", "324000912_32": "「あなたの言う英雄は、\\n 算段が無ければ戦えないのかしら?」", "324000912_33": "「言ってくれますね。ですがッ!\\n 奇跡が一生懸命の報酬なら、僕にこそぉッ! 」", "324000912_34": "「――行きますッ!」" }