{ "324000522_0": "「~~~♪ ~~♪」", "324000522_1": "「……数値の上昇率が悪いな。そろそろ充填が\\n 完了するのと関係しているのか、それとも――」", "324000522_2": "「違うわ。私が悪いのよ。どうしても調子が出なくて」", "324000522_3": "「どうしたんだい。\\n まだ今日は始めたばかりだと言うのに」", "324000522_4": "「体調が悪いのなら言ってくれれば……」", "324000522_5": "「いいえ、違うのよ。いざ、本当にこれを\\n 使うときが近づいてくると……」", "324000522_6": "「……そうか、そういうことか」", "324000522_7": "「確かに、その気持ちはわかる。\\n ……迷っているのは同じだから」", "324000522_8": "「あなた……」", "324000522_9": "「でも、誰かがやらなければいけない。\\n あの悲劇だけは、繰り返させてはならない」", "324000522_10": "「……そうね。悲しい思いをするのは、\\n 私たちだけで十分だものね」", "324000522_11": "「ごめんなさい。ずっと目指してきたと言うのに」", "324000522_12": "「いいんだ。君にだけ苦労を掛けているんだから」", "324000522_13": "「それでも、あと少しだから。\\n もう少しだけ、頑張ろう」", "324000522_14": "「……ええ。そうね……ありがとう」" }