{ "382000141_0": "「ハァッ!」", "382000141_1": "「随分と気合が入ってるわね」", "382000141_2": "「あの並行世界で戦ったイシム……あれは圧倒的強さを誇っていた」", "382000141_3": "「スサノオたちの力もあり、どうにか勝ちこそしたが\\n 辛勝だったのは否めない」", "382000141_4": "「それに、やつが並行世界を渡る力を持っている以上、\\n 再びまみえることも考えられる」", "382000141_5": "「その時は、アタシがアマテラスさんの力で\\n 返り討ちにしてやるデスッ!」", "382000141_6": "「やる気があるのはいいけど、無理はダメだよ」", "382000141_7": "「月読の言う通りだ。与えられた力に頼っていては、\\n 足をすくわれるぞ」", "382000141_8": "「う……調子に乗ってごめんなさいデス……」", "382000141_9": "「あたしは少ししか戦ってないけど、確かにあれはやばかったな」", "382000141_10": "「先の戦いで力になれなかった分、\\n わたしたちも力をつけましょう」", "382000141_11": "(……あの世界は、『未来』の世界なんじゃないかって。\\n どうしても、その思いつきが頭を離れない)", "382000141_12": "(もし、本当にそうだとしたら、この世界もいずれ、\\n 同じ道を辿ることになっちゃうのかな……?)", "382000141_13": "(わたしの考えすぎならいいんだけど……)", "382000141_14": "(そういえば、あの世界のことが気になって、\\n 未来への手紙も書けてないんだ)", "382000141_15": "(プレゼントのマグカップも渡せてないし……)", "382000141_16": "「どうしたの、ボーっとして?\\n 訓練中に考え事なんて、危ないよ」", "382000141_17": "「ご、ごめん、そうだよね。集中集中ッ!」" }