{ "376000631_0": "「東の海岸……あっちの方向ですねッ!」", "376000631_1": "「ああ。この世界のエルフナインが残した希望が何なのか、\\n 確認しないわけにはいかないだろう」", "376000631_2": "「それが、元の世界に戻るための\\n 手掛かりになるかは分からないが……」", "376000631_3": "「きっと役に立つデスよッ!」", "376000631_4": "「うん、何と言ったって、エルフナインが、\\n 装者のためにと残したものなんだから」", "376000631_5": "「エルフナインさん……。\\n 皆さんの頼れる仲間なんですね……ッ!」", "376000631_6": "「……段々と霧が濃くなってきたな。\\n 全員、敵の奇襲に気をつけて進むぞ」", "376000631_7": "「了解デスッ! ただでさえ視界が悪い時に、またあの群れに\\n 襲われたら、大変なことになるデスからねッ!」", "376000631_8": "「水流、獣の怪物たちの気配を感知することはできるか?」", "376000631_9": "「…………。……いますね。\\n こっちの物音を聞きつけて、次第に集まってきています……」", "376000631_10": "「どうしよう。また囲まれたら……」", "376000631_11": "「霧に紛れつつ、慎重に進むぞ」", "376000631_12": "ザザ……ン……", "376000631_13": "「この音と匂い……。海が近づいてるデス?」", "376000631_14": "「ホントだッ! それに、さっきよりも霧が濃くなってきたね。\\n これじゃ何も見えないよ」", "376000631_15": "「エルフナインちゃんの言う、\\n 『大切な場所』って、どこなんでしょうか……?」", "376000631_16": "「ここからは皆で手分けして\\n 探すほかなさそうだな」", "376000631_17": "「――ッ!」", "376000631_18": "「現れたか……。\\n 皆、速やかに片付けるぞッ!」" }