{ "376000521_0": "「大きな建物と言うのは、\\n 向こうの方に見えるあれのことデスッ!」", "376000521_1": "「ほんとだ、霧に包まれて、よく見えない……。\\n もっと近づかないと何だか分からなそうだね」", "376000521_2": "「ああ。だが、参ったな。\\n この先はしばらく更地だ」", "376000521_3": "「これだけ開けた場所だと、\\n いざという時、隠れられませんね」", "376000521_4": "「せっかく怪物の位置が分かっても、\\n これじゃ役に立たないです……」", "376000521_5": "「あと少しで目的地へたどり着けるのにッ!」", "376000521_6": "「どうしましょうか? 大きく迂回すれば、多少は\\n 身を隠せるルートもあるとは思うんですけど……」", "376000521_7": "「しかし、それでは大幅に時間がかかってしまう。\\n そうしているうちに日が落ちては、余計に危険だ」", "376000521_8": "「ここまできて尻込みしてもいられない。\\n ここは戦闘も辞さぬ覚悟で進むしかあるまい」", "376000521_9": "「問題ないか?」", "376000521_10": "「はいッ!\\n 置いて行かれないように、あたしも全力で走りますッ!」", "376000521_11": "「ああ。\\n 行くぞ、皆ッ! 水流を囲んで一気に駆け抜けるッ!」", "376000521_12": "「さっそく現れましたッ!\\n 真っ直ぐこちらに向かってきていますッ!」", "376000521_13": "「後ろから来る怪物には構うなッ!\\n 正面の敵のみ倒して、最短ルートを突破するぞッ!」", "376000521_14": "「任せてくださいッ!\\n 最速で、最短で、まっすぐに、一直線にッ!!」" }