{ "389000512_0": "「わ、私のリプリート・アルカ・ノイズが……ッ!」", "389000512_1": "「今ので最後」", "389000512_2": "「これぐらいで、よく『完全』だなんて言えたものデスッ!」", "389000512_3": "(これはあのギアの力か……? 先程も感じたが、\\n 月読と暁の戦闘方法が、これまでのそれとは異なっている……)", "389000512_4": "「……あ、気になるデスか? 翼さん。\\n それならカンタンな話デスよ」", "389000512_5": "「わたしたちは、1つのツバサを2人で分けっこしているので。\\n 今なら……なんて言うか、わかるんです。いつもより、すごく」", "389000512_6": "「わたしが何を言いたいのか、どうして……\\n それに、1つのツバサを、2人で……?」", "389000512_7": "(それは……まるでわたしと奏のような……)", "389000512_8": "(わたしと奏が――否。\\n わたしが片翼であることと、2人のそれは、違うのか……?)", "389000512_9": "「ぐ……リプリート・アルカ・ノイズは、\\n 未だ『完全』にはなり得ぬというのか……ッ」", "389000512_10": "「だが――ニケよッ!\\n 『完全』に至りし、そなたならば……ッ!!」", "389000512_11": "「ッ!?\\n あの輝きは……ッ!」", "389000512_12": "「聖遺物の……ッ!\\n まさかあれが、『メフィストフェレスの薬』の力……ッ!?」", "389000512_13": "――――", "389000512_14": "「ニケよッ! 不全に囚われた哀れな戦女神よッ!\\n たとえ、そなたが不全を望もうが無駄なことッ!」", "389000512_15": "「契約により手に入れたこの力で……私がッ!\\n そなたを在るべき姿へと、還してやるッ!」", "389000512_16": "「いかんッ!\\n 奴を止めなければ……ッ!」", "389000512_17": "「アイツ、もうアタシたちのことが\\n 眼中にないデスッ!」", "389000512_18": "「く……ッ! なんて禍々しい気配……ッ!\\n なんとか、無力化を……ッ」", "389000512_19": "「ぐ……ッ!\\n これは……ッ!?」", "389000512_20": "「か、身体が動かないデス……ッ!」", "389000512_21": "「何が起きているの?\\n これも、聖遺物の力、なの……ッ!?」", "389000512_22": "「ハハ……ハハハッ! この現状こそが、\\n この場の力全てが、私の行いを肯定している証……ッ!」", "389000512_23": "「貴様らもそこで完全なる美の復活を――\\n 戦女神の降臨を、その瞳に焼き付けよッ!」", "389000512_24": "――――ッ!", "389000512_25": "「おお、おおおおッ!\\n 感じるぞ、力強い胎動を……ッ!」", "389000512_26": "「ぐっ……なんという力か……ッ! だが、それでも……ッ!", "389000512_27": " 月読、暁ッ、わたしの、後ろへ……ッ!」", "389000512_28": "「そ、そんな……ッ!\\n 翼さんッ!」", "389000512_29": "「ここまできて……\\n 何もできないなんてッ!」", "389000512_30": "「さあ、今こそその雄々しき表情を、その腕に携える鋭き剣を\\n 見せておくれ……完全なる私の女神、ニケよッ!」", "389000512_31": "「わたしが護ると、そう誓った……ッ!\\n させるものか……ッ」", "389000512_32": "「させるものかァアアァッ!!」" }