{ "389000342_0": "「……これは……\\n 本当になんなんデスか……」", "389000342_1": "「フワフワ? ピカピカ?\\n どうしてそんなに光ってるデスか、ニケさん……」", "389000342_2": "――", "389000342_3": "「…………ハッ!\\n 思わず話しかけてしまったデスッ!?」", "389000342_4": "「ぬいぐるみに話しかけるのとはわけが違うデスのにッ!\\n ニケさんがなんだか親しみやすいから――ッ!」", "389000342_5": "――", "389000342_6": "(……そうデス。親しみやすいのデス。\\n たしかに、このすごい力はニケさんから感じるデスよ)", "389000342_7": "(でも、アタシたちも、今までそれなりに肌で感じてきたデス。\\n 怖いものや、悪意のあるものから……)", "389000342_8": "(こんなに純粋な力を感じることはなかった。\\n どうしてデスかね……)", "389000342_9": "――", "389000342_10": "「どうして、こんなに懐かしい気持ちになるデスか……?」", "389000342_11": "「わからないデス。\\n でも、ニケさんを見てると想い出が溢れてくるデスよ……ッ」", "389000342_12": "「アタシたちにとっての、理想の、完璧な世界を目指したこと……\\n アタシが嫌な子だったせいで、調と大喧嘩したこと……」", "389000342_13": "「一歩どころじゃない、アタシたちに足りなかったものを\\n まざまざ見せつけられて……たくさん負けたデスね」", "389000342_14": "「どうして……急にこんなことを思い出させるデスか。\\n ニケさんの、力デスよね……?」", "389000342_15": "「ニケさんがどんな表情をしているのか、わからないデス……\\n 頭も、手足もなくって、情報量が足りなさすぎデスよ……」", "389000342_16": "――", "389000342_17": "「それでも、あなたに触れたら……\\n 少しは、あのときよりも……わかることができるデスか……?」" }