{ "388000421_0": "「草薙の隠れ里……。\\n これが、ダイヴマシン・ニライカナイが作る精神世界――」", "388000421_1": "「でも、今の里とは少し様子が違う。\\n これは、僕が里を後にする前の光景……」", "388000421_2": "「……なるほど。記憶を元に構築しているというのは\\n 本当みたいですね」", "388000421_3": "(懐かしいな……。\\n 総司兄さんや捨くんと駆け回った、小さい頃のままだ)", "388000421_4": "(あの頃の僕は、忍として一人前になることを目指していた……。\\n 一度は道を違えたけれど、またこの場所に戻ってくるなんて)", "388000421_5": "「……いえ、おかしいことではないですね。\\n ここが、僕の原点なのですから」", "388000421_6": "(総司兄さん、捨くん。遠回りはしましたが、あの頃抱いていた\\n 一族を大事に思う気持ち、決して忘れていませんよ)", "388000421_7": "「ここが、緒川さんの精神世界か」", "388000421_8": "「静かで、とっても綺麗なところですね」", "388000421_9": "「前にお邪魔した隠れ家に似ているわね」", "388000421_10": "(今は感傷に浸るよりも、\\n 装者の皆さんを導くことが大切ですね)", "388000421_11": "「ようこそ、皆さん。\\n 草薙の隠れ里へ」", "388000421_12": "「それじゃあ、ここが緒川さんの故郷なのか?」", "388000421_13": "「ええ。と言っても、あくまで僕の記憶の中の里なので、\\n 細部は異なるでしょうが」", "388000421_14": "「なるほど。忍者修行をするなら、\\n ここ以上におあつらえ向きの場所はないっていうわけね」", "388000421_15": "「ええ。この里は、忍者の能力が必要とされる様々な地形が\\n 揃っていますから」", "388000421_16": "「それでは皆さん、準備はよろしいですか?」", "388000421_17": "「いつでも大丈夫です。\\n そのために、ここへ来たんですから」", "388000421_18": "「ああ。\\n どんな厳しい修行だってこなしてやるさ」", "388000421_19": "「それで、わたしたちは何をすればいいの?」", "388000421_20": "「では、先程に続き忍の動きについていく訓練としましょう。\\n ただし、今度は地形を最大限に活用させていただきます」", "388000421_21": "「皆さんは3人がかりで、僕が持つこの巻物を奪ってください。\\n 皆さんはどんな攻撃をしてもいいですよ」", "388000421_22": "「3人で巻物を奪う、ですか……。\\n なんだか、ずいぶんこっちに有利な気がしますけど」", "388000421_23": "「いくら開けた場所だからって、簡単すぎやしないか?」", "388000421_24": "「そんなことはありませんよ。\\n なにしろ――」", "388000421_25": "「このものたちの攻撃をかわす必要がありますからね」", "388000421_26": "「アルカ・ノイズッ!?」", "388000421_27": "「便利ですね、ダイヴマシンというのは。\\n イメージすることで、こんなものまで生み出せるようです」", "388000421_28": "「今から僕のことはアカオニだと思ってください」", "388000421_29": "「なるほど。\\n 巻物はさしずめ、二課の機密文書ってところね」", "388000421_30": "「このアルカ・ノイズの攻撃をかいくぐりながら、\\n 巻物を奪う……それが最初の試練です」", "388000421_31": "「もっとも――草薙の頭領として、\\n そう簡単に捕まるつもりはありませんが」", "388000421_32": "「それでは、始めましょう。\\n 忍の道は、一筋縄ではいきませんよ?」" }