{ "384000221_0": "「君たちが並行世界に帰るまで、\\n こうして監視させてもらう」", "384000221_1": "「我々に対する害意が無いことは分かっているが、\\n すまない」", "384000221_2": "「……いいえ、当然の判断だわ」", "384000221_3": "「これでいいんデスか?\\n カルマノイズを放って帰るんデスッ!?」", "384000221_4": "「現地の対特異災害組織に拒否されたのだから、仕方ないわ」", "384000221_5": "「シンフォギアがなくても戦えるから、\\n 並行世界の手助けは要らない……」", "384000221_6": "「組織のトップとして、間違った判断とは言えないわよ。\\n むしろ、正しいかもしれない」", "384000221_7": "「さすが並行世界のマムね。\\n シンフォギア装者がいなくても特異災害と戦っているんだもの」", "384000221_8": "「ああ、所長は本当に偉大な人なんだ」", "384000221_9": "「そう……なんデスか?」", "384000221_10": "「彼女は元々F.I.S.の異端技術の研究者で、\\n 当時はシンフォギアの研究もしていたそうだ」", "384000221_11": "「マムと同じデスねッ!」", "384000221_12": "「しかし、シンフォギアの適合者を見つけることは困難を極め、\\n 最終的には、断念せざるを得なかったと聞いている」", "384000221_13": "「そうだったの……」", "384000221_14": "「しかし、ナスターシャ所長は諦めなかったッ!」", "384000221_15": "「ネフィリムに目を付け、日夜研究を重ねて、\\n ついに制御技術を実用化したんだッ!」", "384000221_16": "「人類が特異災害と戦う力を得た、まさに偉業だよ。\\n その功績でF.I.S.の所長になったんだ」", "384000221_17": "「ナスターシャ所長はすごいんデスねッ!」", "384000221_18": "「わたしたちの世界もマムに護ってもらったから、\\n 負けてないけどね」", "384000221_19": "「君たちの知るナスターシャ所長も、\\n 立派な人なんだな」", "384000221_20": "「ええ。命をかけて世界を護ってくれた人よ。\\n わたしたちは彼女の想いを継いで戦っているわ」", "384000221_21": "「そうか……並行世界にまで渡ってくるほどだ。\\n 君たちも誇りを持って戦っているんだろう」", "384000221_22": "「しかしこの世界は我々が護るッ!\\n ナスターシャ所長がその力を与えてくれたんだッ!」", "384000221_23": "「……分かったわ」", "384000221_24": "「でも、カルマノイズは本当に強力なの。\\n くれぐれも気をつけて――」", "384000221_25": "「この音はッ!?」", "384000221_26": "「何事だッ!?\\n 報告しろッ!」", "384000221_27": "「F.I.S.異端技術実験センターに黒いノイズ――、\\n カルマノイズが出現した模様ですッ!」", "384000221_28": "「――ッ!」", "384000221_29": "「出現地点に最も近い部隊は我々か……ッ!」", "384000221_30": "「すまないが、君たちをこれ以上見送ることはできそうにない。\\n ここからまっすぐに自分の並行世界に戻ってくれ」", "384000221_31": "「あなたたち、カルマノイズと戦う準備は\\n 十分にできているのッ!?」", "384000221_32": "「応援が到着するまで時間を稼げれば問題ないッ!\\n 脅威から人々を護るのが我々の使命だッ!」", "384000221_33": "「お別れだ装者たち。\\n 互いの勝利を祈っている」", "384000221_34": "「さあ、行くぞッ!」", "384000221_35": "「カルマノイズを発見ッ!\\n ありったけのネフィリムを投入しろッ!」", "384000221_36": "「被害甚大ッ!\\n ネフィリムの半数がやられましたッ!」", "384000221_37": "「カルマノイズに損傷はッ!?」", "384000221_38": "「ありませんッ!\\n わずかに与えた損傷もすぐに消えていきますッ!」", "384000221_39": "「ただのノイズとは次元の違う強さッ!\\n 彼女たちの情報通りか……ッ!」", "384000221_40": "「このままではネフィリムの全滅も、\\n 時間の問題ですッ!」", "384000221_41": "「焦るなッ!\\n 応援が来るまでの時間を稼がせろッ!」", "384000221_42": "「カルマノイズがネフィリムを突破ッ!\\n このままでは我々も……ッ!」", "384000221_43": "「く……ッ! 我々がここで倒れても、\\n 所長が、必ずやコイツを――」", "384000221_44": "「諦めるのはまだ早いわッ!」", "384000221_45": "「死んじゃダメ」", "384000221_46": "「アタシたちに任せて離れてるデスッ!」", "384000221_47": "「シンフォギア装者たち……ッ!?\\n 自分の世界に帰ったのでは……」", "384000221_48": "「すぐそばで起きている惨状を放っておけるほど、\\n わたしたちは大人じゃないわ」", "384000221_49": "「ナスターシャ所長の言うことに背いちゃったデス」", "384000221_50": "「あとでちゃんと謝ろうね」", "384000221_51": "「君たち……。\\n すまない、協力に感謝するッ!」", "384000221_52": "「その言葉だけで、わたしたちは戦えるッ!\\n この場でカルマノイズを倒すわよッ!」" }