{ "384000211_0": "強制帰還", "384000211_1": "「私はナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ。\\n 特異災害から人類を護る盾、F.I.S.の所長を務めています」", "384000211_2": "「マムが、F.I.S.の所長だなんて……ッ!?」", "384000211_3": "「それに、本当にF.I.S.が、\\n 特異災害と戦ってるんデスね……」", "384000211_4": "「まるでS.O.N.G.みたい……」", "384000211_5": "「あなたたちは、シンフォギアを纏い\\n ネフィリムと戦ったと報告を受けています」", "384000211_6": "「…………」", "384000211_7": "「アウフヴァッヘン波形も観測することができました」", "384000211_8": "「あなたたちのシンフォギアに用いられた聖遺物は、\\n アガートラーム、シュルシャガナ、そしてイガリマですね?」", "384000211_9": "「……ええ、その通りよ」", "384000211_10": "「マムはわたしたちのことを初めて見るみたい……」", "384000211_11": "「そうみたいデスね。\\n じゃなかったらこんな風に睨まれたりしないデスよッ!」", "384000211_12": "「素直に認めるのは、少し意外でしたね」", "384000211_13": "「……どういうことかしら?」", "384000211_14": "「少し前、F.I.S.の管理下にあった複数の物品が、\\n 盗難されるという事件がありました」", "384000211_15": "「盗まれたのは、聖遺物『ソロモンの杖』――」", "384000211_16": "「――ッ!?」", "384000211_17": "「そしてアガートラーム、シュルシャガナ、イガリマの欠片より\\n 造られたシンフォギアのコンバーターユニットです」", "384000211_18": "「シンフォギアが盗まれたッ!?」", "384000211_19": "「盗まれたものと同じギアを\\n アタシたちが纏っているということは……ッ!」", "384000211_20": "「この者たちを包囲しなさいッ!」", "384000211_21": "「やっぱり、ドロボウの濡れ衣デースッ!!」", "384000211_22": "「この並行世界のF.I.S.とわたしたちの目的は同じはずッ!\\n 対立する事態はなんとしてでも避けなくてはいけないわッ!」", "384000211_23": "「うん……ッ!\\n 誤解を解かないとッ!」", "384000211_24": "「ナスターシャ所長、話を聞いてほしい……ッ!\\n わたしたちは、別の並行世界からここに来たのッ!」", "384000211_25": "「アタシたちのシンフォギアはこの世界のものじゃないデスッ!\\n F.I.S.から盗んでなんかないデスよッ!」", "384000211_26": "「……並行世界、ですか。\\n そんな話を私が信じるとでも?」", "384000211_27": "「信じてもらうしかないわッ! わたしたちの所有する\\n 聖遺物『ギャラルホルン』には、並行世界を渡る力がある」", "384000211_28": "「街の外れに、わたしたちが\\n 通ってきたゲートがあるはずよッ!」", "384000211_29": "「……話はそれだけですか。\\n あなたたち、状況は分かりましたね?」", "384000211_30": "「はッ!\\n ですが、よろしいのですか?」", "384000211_31": "「構いません。\\n やりなさい」", "384000211_32": "「では……総員、ネフィリムを放てッ!」", "384000211_33": "「問答無用……ッ!?」", "384000211_34": "「ネフィリムと戦わなきゃいけないデスかッ!?」", "384000211_35": "「仕方ないわッ! ネフィリムを大人しくさせて、\\n もう一度話を聞いてもらいましょうッ!」" }