{ "380000622_0": "「ザックームの根茎はどこだッ!」", "380000622_1": "「えっと、ここから2キロ先ですねー」", "380000622_2": "「分かった、急ぐぞッ!\\n ミカ、ガリィッ!」", "380000622_3": "「あたしが一番乗りなんだゾッ!」", "380000622_4": "「はいはーい」", "380000622_5": "「ヌオォォォォォォォッ!」", "380000622_6": "「これでも仕留められないか……」", "380000622_7": "「炎への耐性が増していますわね……」", "380000622_8": "「逃がさないように押さえてはいるが、これは地味に厄介だな」", "380000622_9": "「これだけ炎に強いということは、本体にも近い根茎なのだろう。\\n 恐らくはこの近くのどこかに本体が――」", "380000622_10": "(……この場所、確か音楽フェスがあった場所に\\n 近い――そうかッ!)", "380000622_11": "「フォニックゲインだ……。それによって起動したなら、\\n 本体はきっとエネルギーを求めて――」", "380000622_12": "「キャロル、聞こえるか?」", "380000622_13": "「どうした。こっちはまだ根茎の対処中だ」", "380000622_14": "「本体の位置が分かった。\\n ……ライブ会場の地下だ」", "380000622_15": "「それは本当かッ!」", "380000622_16": "「ああ、間違いない。\\n 地脈から離れていたから、これまでの捜索から漏れていたんだ」", "380000622_17": "「なら、何故そこだと?」", "380000622_18": "「前提条件が間違っていた。\\n ザックームが吸収するのは、地脈エネルギーだけじゃない」", "380000622_19": "「これまでは、地脈に沿った位置に出現していたから、\\n 本体も地脈の近くに存在すると考えていた……」", "380000622_20": "「だけど違った。本体は別の場所から、根茎を使って\\n 地脈のエネルギーを集めていた……」", "380000622_21": "「そして恐らくは、根茎に攻撃を加える私たちのエネルギーも\\n 同時に集めていたのかもしれない……」", "380000622_22": "「なんだと……? まさかそんなことが――ッ!」", "380000622_23": "「あの異常な成長スピードがその証拠。\\n 本体はもう第3段階に達している可能性もある」", "380000622_24": "「分かった。ならばオレはそっちを叩きに行く。\\n 根茎なら自動人形たちで相手できるはずだ」", "380000622_25": "「頼むぞ。では、あとで合流しよう。\\n 私も今対処している根茎を処理したら、本体に向かう」", "380000622_26": "「ああ、その前にオレが本体を倒しているかもしれないがな」", "380000622_27": "「それは、願ったりだ」", "380000622_28": "「オレはザックームの本体を叩きに向かうッ!\\n 根茎の排除はお前たちに任せたぞッ!」", "380000622_29": "「了解しました、マスター」", "380000622_30": "「マスターの命令、絶対達成してみせるんだゾッ!」" }