{ "380000442_0": "「少しずつ数も減ってきたな……」", "380000442_1": "「ええ。そうですわね。\\n あとはあの本体をどう片付けるか――」", "380000442_2": "「…………」", "380000442_3": "(もう少しで本体に手は届く。しかし、そうなれば前回同様、\\n 地中に逃れようとするはず……)", "380000442_4": "(それに、前回私の炎だけでは倒しきれなかった。\\n 前回より耐性を増しているとすれば、もっと確実な方法を――)", "380000442_5": "「……方針を固めた。\\n レイア、ファラ、手伝ってくれ」", "380000442_6": "「護っている葉を片付け追い詰めれば\\n 恐らく奴は、また逃げようとするだろう」", "380000442_7": "「だからその前に、奴を地面から切り離す。\\n 一発勝負になるが、2人とも頼んだ」", "380000442_8": "「了解した」", "380000442_9": "「私も分かりましたわ」", "380000442_10": "「よし、ではレイアは残りの葉を処理しつつ、本体を牽制して\\n 注意を惹いてくれ。ただし、ダメージは与えすぎないように」", "380000442_11": "「その指令、勤めてみせよう」", "380000442_12": "「ファラは奴を地上から切り離す役だ。レイアに奴が気を取られ\\n ている隙に近づき、周囲の根ごと風で打ち上げてくれッ!」", "380000442_13": "「あら、力仕事ですわね。ですが、それくらいできなければ\\n マスターの自動人形は名乗れませんわね」", "380000442_14": "「派手に気を惹く。さあ、私を見ろッ!」", "380000442_15": "「ガスかッ! ファラ、風で防御を――」", "380000442_16": "「言われるまでもありませんわッ!」", "380000442_17": "「フフ、足元がお留守ですわよ」", "380000442_18": "「2人ともよくやってくれた。\\n あとは奴めがけて全力を叩き込むだけだッ!」", "380000442_19": "「逃げ場のない空中ならば、どうにもなるまいッ!」", "380000442_20": "「ヌグググ……ッ!」", "380000442_21": "「――派手に散れッ!」", "380000442_22": "「これはおまけですわッ!」", "380000442_23": "「ヌオォォォォォォォッ!」", "380000442_24": "「……なんとか無事に倒すことができたな。\\n 全く、キャロルの自動人形は本当に優秀だ……」" }