{ "380000131_0": "「遠路、ご苦労だったな」", "380000131_1": "「通信でも話した通り、アルカ・ノイズは全部やっつけた。\\n だけど錬金術師協会の目的や、事件の経緯は分からず終いだ」", "380000131_2": "「ふむ……」", "380000131_3": "「アルカ・ノイズの流出自体に、彼らの落ち度があり、\\n その収束のために動いているのではないかと分析している」", "380000131_4": "「いずれにせよ、彼らが動いているのであれば、\\n 欧州方面のアルカ・ノイズ騒動は終わったと見ていいだろう」", "380000131_5": "「じゃあ、次はS.O.N.G.への定期報告だよな?\\n できれば、早速向かいたいんだけど――」", "380000131_6": "「いや、それは――。\\n 悪いがもう少し待ってもらえるか?」", "380000131_7": "「何か都合が悪いのか?」", "380000131_8": "「ああ。向こうへ渡すデータが一部揃っていない状況でな」", "380000131_9": "「申し訳ありません。\\n 報告用の資料がまだ準備できていないんです」", "380000131_10": "「今回行った欧州遠征の戦闘データも報告するべきなので、\\n もう少し時間がかかりそうです」", "380000131_11": "「そういうことなら仕方ないか。\\n まあ、何かあったとかじゃないならいいさ」", "380000131_12": "「……ああ、すまないな」", "380000131_13": "「――この警報はッ!?」", "380000131_14": "「何があったッ!!」", "380000131_15": "「音楽フェスの会場付近で、異常が発生した模様ッ!」", "380000131_16": "「モニターに出力しますッ!」", "380000131_17": "「なんだ、この怪物は……」", "380000131_18": "「類似生物のデータ存在しませんッ!\\n しかし周囲の人が追われているようですッ!」", "380000131_19": "「そんなのがもしライブ会場にたどり着いたら――」", "380000131_20": "(あの時と同じになんて――、させるかッ!!)", "380000131_21": "「弦十郎のダンナッ!\\n あたしが出るよッ!」", "380000131_22": "「ああ、人々の避難はこちらでする。\\n 怪物の迎撃は任せたぞッ!」" }