{ "380000111_0": "欧州派遣任務", "380000111_1": "「局長。ソンダーボルグ近郊の森林にて、\\n 潜伏中の逃亡者を発見いたしました」", "380000111_2": "「おや、随分のんびりとした逃避行だね。\\n まだデンマークにいるとは」", "380000111_3": "「それで、ハッキリしたのかい?\\n 聖遺物なんて持ち逃げした、彼の目的は」", "380000111_4": "「いえ、泳がせて背後関係を洗おうと愚考していたのですが、\\n 追跡部隊の存在を勘付かれ、アルカ・ノイズが放たれました」", "380000111_5": "「周辺の村々にも、わずかながら被害が出始めている模様です」", "380000111_6": "「ふぅ……。\\n いかないね。放置する訳には」", "380000111_7": "「そうだ、彼女たちに働いてもらおうか。\\n 逃亡者の暴走を止めるためにね」", "380000111_8": "「ここか?\\n アルカ・ノイズに襲われている村は……」", "380000111_9": "「うう……」", "380000111_10": "「おい、大丈夫かッ!?", "380000111_11": " しっかりしろッ!」", "380000111_12": "「奴が……突然、怪物を放って……」", "380000111_13": "「しッ……誰か来る……?」", "380000111_14": "「周辺の敵は一掃しました」", "380000111_15": "「潜んでいる者がいるかもしれない。\\n もう少し調査をしよう」", "380000111_16": "「承知しました」", "380000111_17": "「サンジェルマンッ!?\\n まさかこの村を襲ったのは、お前たちなのかッ!?」", "380000111_18": "「……?」", "380000111_19": "「答えろッ!\\n お前たちがアルカ・ノイズを放って村を襲ったのか?」", "380000111_20": "「まさか……」", "380000111_21": "「なら誰がやったって言うんだッ!?」", "380000111_22": "「……残念だが、詳細を告げる事はできない。\\n しかし、私たちもこの窮状を救うために派遣されてきたのだ」", "380000111_23": "「本当だろうな?\\n 何か企んでるなら――」", "380000111_24": "「その……人たちは……違う。\\n オレたちは、その人に助けられたんだ……」", "380000111_25": "「……そうだったのか。\\n 疑ってすまない」", "380000111_26": "「だけど、あたしも任務で来てるんだ。\\n 何も分からないまま、帰る訳には……」", "380000111_27": "「アルカ・ノイズは、まだ森に潜んでいる。\\n 悠長に話している時ではないと思うがな」", "380000111_28": "「くッ! なら話は後だ。\\n アルカ・ノイズを片付けたら、説明してもらうからなッ!」" }