{ "377000621_0": "「なるほど? SSFの延期。及び、\\n 宣伝のため行っている各種イベントの即時中止を提案しろと」", "377000621_1": "「無茶を言っているのは、承知しています。\\n ですがそこを曲げて、提案していただけないでしょうか」", "377000621_2": "「みんなを護るためには、どうしても必要なの」", "377000621_3": "「…………」", "377000621_4": "「あたしたちがあのカルマノイズを確実に倒すために、\\n 少しだけ時間が欲しいんだよ。頼むッ!」", "377000621_5": "「できる訳ないでしょう」", "377000621_6": "「ッ!」", "377000621_7": "「SSFに危険が及ぶ可能性があるというのは、\\n 重々承知しました」", "377000621_8": "「しかし、僕は一介のアイドルプロデューサーなのですよッ!」", "377000621_9": "「大企業の威信をかけたプロジェクトを\\n ひっくり返すなど、不可能ですッ!」", "377000621_10": "「しかし……ッ!」", "377000621_11": "「謎の怪物が、現れるかもしれない?」", "377000621_12": "「そんな言い分、鼻で笑われておしまいでしょう」", "377000621_13": "「それとも、納得させられるだけの材料をお持ちなんですか?", "377000621_14": " 皆さんッ!!」", "377000621_15": "「…………」", "377000621_16": "「カルマノイズを倒すための、協力は惜しみません。\\n SSFの開催前に倒せれば、それで収まるのですからね」", "377000621_17": "「……そこについては、\\n 我々も全力を尽くしますが、しかし――」", "377000621_18": "「緒川くんにはより一層の情報収集を頼んでおきますよ。\\n これが最大限の譲歩です」", "377000621_19": "「では、会議に向かうので失礼します。\\n 皆さんの奮闘を期待しますよ」", "377000621_20": "「なんだってんだよッ!\\n とりつくしまもありゃしないッ!」", "377000621_21": "「……だが、痛い所をいくつか突かれている。\\n この場でひっくり返せなかったのは事実だ」", "377000621_22": "「どうする?\\n オメガタクトに乗り込んで暴れるか?」", "377000621_23": "「……それは最後の手段ね。\\n まずは開催者たちを説得する材料を、早急に探しましょう」" }