{ "377000231_0": "翌日――", "377000231_1": "「ねえ、マネージャー。\\n 今日のスケジュール、ちょっと空き過ぎじゃない?」", "377000231_2": "「どうして今日は取材2本しか入ってないの?\\n しかも午前と夕方って、間が開き過ぎよッ!」", "377000231_3": "「間が開いてしまったのは、先方の都合なんですよ。\\n 今日他の仕事を入れていないのは……」", "377000231_4": "「今日が護衛初日ということで、\\n 互いに慣れるために少し調整をしました」", "377000231_5": "「お気遣い感謝します」", "377000231_6": "「あら、もう1人は?」", "377000231_7": "「マリアは情報収集に回っている。\\n 護衛はわたしと雪音に任せてくれ」", "377000231_8": "「ふーん……」", "377000231_9": "「お互い慣れない体制なんだから、お試しは必要だろ?\\n 今日くらいはガマンしといてくれよ」", "377000231_10": "「確かにそうだけど……。ぼーっとしてたら鈍っちゃうわ。", "377000231_11": " そうだ、ボイスレッスンとかどう?」", "377000231_12": "「すみません。今から急には……。\\n よければ、取材の想定問答を覚え直しておいてください」", "377000231_13": "「もうッ!\\n それじゃ、ちょっと集中するからあっちに行ってるわね」", "377000231_14": "「わたしも同行しよう」", "377000231_15": "「やれやれ……。しかし、ずいぶんにぎやかだな。\\n 向こうにあるの、DJブースか?」", "377000231_16": "「そうですね。SSFまでのカウントダウン企画として、\\n この辺りではしばらくあんなイベントが目白押しなんですよ」", "377000231_17": "「ウチの事務所の親会社でもあるオメガタクトが、\\n 宣伝として惜しみなく費用援助してますからね」", "377000231_18": "「へえ……。ん?」", "377000231_19": "「か、怪物……ッ!」", "377000231_20": "「出やがったッ!」", "377000231_21": "「な、小さいのまで出やがったのかッ!?」", "377000231_22": "「しかも、大型の個体はすぐに消えてしまいましたよッ!」", "377000231_23": "「分身を生みだして、自分はトンズラかよッ!\\n チッ、そんなことまでできるなんてやっぱり普通じゃないな」", "377000231_24": "「うわぁぁッ! 逃げろッ!」", "377000231_25": "「雪音ッ!!」", "377000231_26": "「もうッ! なんなのよ。\\n 全然、集中できないじゃないッ!」", "377000231_27": "「護衛対象は無事、と……。\\n おいあんた、こいつを連れて避難してなッ!」", "377000231_28": "「はいッ!\\n そちらも、気を付けてください」", "377000231_29": "「これ以上あたしの邪魔をしないように、\\n キッチリ退治してよねッ!」", "377000231_30": "「今回の出現、クリスティーナを狙ってのものだと思うか?」", "377000231_31": "「少なくとも今までみたいにライブ中ではないけど、\\n どうだろう……」", "377000231_32": "「でも、とにかくッ!」", "377000231_33": "「これ以上ワラワラと増えられたら厄介だッ!\\n ブッ飛ばしちまおう、先輩ッ!」" }