{ "375000211_0": "ログインのち、チュートリアル", "375000211_1": "「あたしたちも、ゲームの世界に入れってかッ!?」", "375000211_2": "「そうデスよッ!\\n アタシたちまで昏睡しちゃったら、どうするんデスかッ!」", "375000211_3": "「確かに開発会社の内部に何かがあることは間違いありません」", "375000211_4": "「ですが、手出しができない以上、\\n プレイヤーたちをログアウトさせることが先決です」", "375000211_5": "「わたしたちが入ったとして、プレイヤーたちを\\n ログアウトさせる方法は?」", "375000211_6": "「ログアウトさせる方法は……分かりません」", "375000211_7": "「おいッ!」", "375000211_8": "「待ってくださいッ! 確かに方法は分からないのですが、\\n こちらのデータを見てください」", "375000211_9": "「シュルシャガナ……?\\n あれ、ちょっと違うかも……」", "375000211_10": "「ええ、こちらの世界の調さんのシュルシャガナです」", "375000211_11": "「これはシンフォギアのデータをモーフワールドの自作データ\\n 登録機能とリンクさせて、自作した装備になります」", "375000211_12": "「モーフワールド内の装備としては、一部の伝説級を除けば、\\n およそ考えられる最強クラスの装備になっています」", "375000211_13": "「よくそんなもん用意できたな……」", "375000211_14": "「実際には装備の持ち込みというよりも、シンフォギア自体を\\n 1プレイヤーとしてログインさせるのですが……」", "375000211_15": "「事態が事態です。恐らくはゲーム内でも、\\n なんらかの異変が起きているのは間違いないでしょう」", "375000211_16": "「……どうかこのデータを、ゲーム内にいる調さんと切歌さんに\\n 届けてもらえないでしょうか?」", "375000211_17": "「ゲーム内世界に取り残され、きっと苦労してるでしょうが……、\\n この装備さえあれば、身の危険はかなり軽減されるはずです」", "375000211_18": "「そして、余裕さえできれば、あのお2人なら、\\n きっとログアウトの方法を見つけ出すはずです」", "375000211_19": "「届けたいだけなら、\\n どうしてドクターがログインしないの?」", "375000211_20": "「1つには、昏睡中の調さんと切歌さんの\\n 身体の面倒を見る者がいなくなること」", "375000211_21": "「もう1つは……とても言いにくいのですが……、\\n 実は僕のアカウント、凍結されてしまいまして……」", "375000211_22": "「…………」", "375000211_23": "「何やったんだよッ!?」", "375000211_24": "「……今の事態が起こる前の話ですが、\\n 少々、データの改変をやりすぎたのですよ」", "375000211_25": "「つまり、チートしようとして、バレたんデスね……」", "375000211_26": "「自業自得……」", "375000211_27": "「……まあ、事情は分かった。助けに行ってやるよ」", "375000211_28": "「そうデスね。\\n あの2人がピンチなら、助けたいデスッ!」", "375000211_29": "「ギャラルホルンが検知した異変も、\\n ゲームの中から見つけることができるかも」", "375000211_30": "「おおッ! ありがとうございますッ!\\n では早速――」", "375000211_31": "「ちょっと待て。事態が事態だ。あたしら3人まで\\n 何も知らせずに戻れなくなったらマズい」", "375000211_32": "「一度S.O.N.G.に戻って報告してくる。\\n だから、それからにしてくれ」", "375000211_33": "「分かりました。\\n では、その間に僕の方でも準備を進めておきましょう」", "375000211_34": "「戻ったぞー。\\n S.O.N.G.の任務として正式に――」", "375000211_35": "「これをこうして……。\\n クックック、完璧ですッ!」", "375000211_36": "「ドクター、何か企んでるデスかッ!?」", "375000211_37": "「不審者……」", "375000211_38": "「違ッ!? 企んでませんッ!\\n 準備が整って、少しテンションが上がってしまっただけで……」", "375000211_39": "「……まあいいか。許可は取り付けてきたぞ。\\n カルマノイズのことも報告しておいた」", "375000211_40": "「わたしたちが戻れないようだったら、\\n 後でマリアが来ることになってるから」", "375000211_41": "「それはありがたいですね。\\n 僕としても面識がありますし」", "375000211_42": "「それで、なんの準備が整ったんデスか?」", "375000211_43": "「人数分のVRゲーム機とか?」", "375000211_44": "「それもそうですが、メインはこのデータです」", "375000211_45": "「これはッ!?\\n あたしたちのシンフォギアのデータかッ!?」", "375000211_46": "「ビギナーとしてゲームに入ったら、\\n 調さんたちと会うまでどれくらいかかることか……」", "375000211_47": "「ということで、この僕がッ!\\n みなさんの装備を用意させてもらいましたッ!」", "375000211_48": "「こ、これは……。\\n まさか強くてニューゲームデスかッ!」", "375000211_49": "「ゲームの倫理的にはダメな行動だけど、\\n 一度はやってみたかった……ッ!」", "375000211_50": "「フフ、分かりますよ。僕もその誘惑に耐えられず、\\n 結果、アカウント凍結されたんですから……」", "375000211_51": "「…………」", "375000211_52": "「準備はよろしいですか?」", "375000211_53": "「アタシたちに任せるデスよ。\\n モーフワールドにレッツゴーデスッ!」", "375000211_54": "「切ちゃん、なんかドキドキしてきた」", "375000211_55": "「遊びに行くんじゃないからなッ!」", "375000211_56": "「分かってる(デス)」", "375000211_57": "「ゴーグルが、みなさんの生体情報を読み取り、\\n 自動的にログインが実行されますよ」", "375000211_58": "「……みなさん、調さんと切歌さんのこと、お願いしますよ」", "375000211_59": "「…………」", "375000211_60": "「――失敗デスよッ!?」", "375000211_61": "「ひッ!\\n 急に起き上がって、びっくりするじゃないですか――」", "375000211_62": "「――って、何故ログインしないんですか?」", "375000211_63": "「エラーって出てる……」", "375000211_64": "「えッ!? どれどれ……、\\n 『このアカウントは既にログイン状態にあります』……ッ!?」", "375000211_65": "「ああああぁぁぁぁッ!」", "375000211_66": "「そういえば調さんたちと切歌さんたちは、\\n 生体情報が、一緒でしたぁぁぁぁッ!」", "375000211_67": "「つまり、クリス先輩しかログインできないデスかッ!?」", "375000211_68": "「クリス先輩を、危険な場所に1人で行かせちゃった……」" }