{ "370000112_0": "「…………」", "370000112_1": "「大丈夫、気を失ってるだけ……。\\n 大したことがなくてよかったわ」", "370000112_2": "「セレナ、至急艦橋と医務室に連絡ッ!\\n 状況確認と医療班を呼んで……」", "370000112_3": "「ダメみたい。\\n 通信が途絶えていて、どちらにも繋がらない……」", "370000112_4": "「ますますどうなっているの?\\n まさか……敵襲ッ!?」", "370000112_5": "「分からない。\\n だけど、気を失った彼は紛れもなくウチの隊員だよ」", "370000112_6": "「わたしたちに重大な嫌疑がかかっていると言ってたわね」", "370000112_7": "「なんのことだろう?」", "370000112_8": "「分かる訳ないじゃないッ!\\n とにかく艦橋に行って、状況の確認を……」", "370000112_9": "「…………」", "370000112_10": "「このまま放ってもおけないわね。\\n 医務室まで連れていくわよ」", "370000112_11": "「今度はなにッ!?」", "370000112_12": "「姉さん、多数の鹵獲機が\\n こちらに向かって来るッ!」", "370000112_13": "「じゃあこの警報って、わたしたちに対する……?」", "370000112_14": "「状況からみて、多分……」", "370000112_15": "「もうッ! ここはわたしたちの艦よッ!?\\n どうして追い回されなくちゃいけないのッ!?」", "370000112_16": "「とにかく、急ぐわよッ!\\n セレナはそっちから彼を担いで……」", "370000112_17": "「姉さん、彼はここに残して行こう」", "370000112_18": "「なんでッ!", "370000112_19": " 放っておく訳には……」", "370000112_20": "「鹵獲機たちの狙いは、明らかにわたしたち……」", "370000112_21": "「戦闘は避けられそうにないし、\\n 彼の身を心配するなら、残して行く方がむしろ安全よ」", "370000112_22": "「…………」", "370000112_23": "「姉さん、急いでッ!」", "370000112_24": "「ゴメン。", "370000112_25": " ……無事でいてよね」" }