{ "359000711_0": "届かない祈り", "359000711_1": "「……ッ!\\n ここは、コアの中ッ!?」", "359000711_2": "「本当に、エレクライトごと\\n ウォーデンクリフタワーに繋がれて……」", "359000711_3": "「ララたちの言葉、届かなかった。\\n しかも、最初から利用しようと……」", "359000711_4": "「だけど、そうやって理想郷を完成させることが、\\n 正しいことだって信じてやがる……ッ!」", "359000711_5": "「きっと出会ったときから、\\n あいつはおかしくなってたんだな……」", "359000711_6": "「アタシはただ、家族になりたかっただけなのに――\\n なんでだ……なんでだよ……ッ!」", "359000711_7": "「ララたち、気づかなかった。\\n テスラ様のこと、ただ信じて……」", "359000711_8": "「本当のララ、見てもらえると――」", "359000711_9": "「まだだッ!」", "359000711_10": "「こんなところ、\\n すぐに抜け出してやる……ッ!」", "359000711_11": "「――ッ!\\n ビクともしない……」", "359000711_12": "「電気による攻撃もダメだ。\\n コアに吸収されちまう」", "359000711_13": "「ララ自身にも、攻撃できない。\\n 制御されてる……」", "359000711_14": "「うまく接続できたようだな」", "359000711_15": "「――ッ!\\n テスラの声……」", "359000711_16": "「ウォーデンクリフタワーの完成だッ!」", "359000711_17": "「このまま星命力の集積が100%となれば、\\n いよいよ準備が整うッ!」", "359000711_18": "「君たちは世界そのものとなるッ!\\n それでこそ理想郷だ……ッ!」", "359000711_19": "「させるかああああッ!」", "359000711_20": "「――ッ!」", "359000711_21": "「君か。よく1人でここまで来たな」", "359000711_22": "「だが、1歩遅かったようだな。\\n 既にウォーデンクリフタワーは完成した」", "359000711_23": "「これで、私たちの絆は永遠のものとなるのだ」", "359000711_24": "「そんなものは絆じゃないッ!」", "359000711_25": "「ううん。人間ですら……ッ!」", "359000711_26": "「理想郷では、そんなことは些細な問題だ。\\n なぜそれがわからない」", "359000711_27": "「たとえ永遠に痛みがなくても、手と手を繋ぐ温かさが\\n 感じられなければ、そんなものに意味なんて無いッ!」", "359000711_28": "「もう1人のわたしッ!\\n その中にいるんだね……ッ!」", "359000711_29": "「すぐに助けるよッ!\\n こんなもの、この拳でぶち壊して――ッ!」", "359000711_30": "「それをさせると思うのか?」", "359000711_31": "「それは……ッ!」", "359000711_32": "「もともとは、並行世界を護らんとする神が現れた場合に備え、\\n それに対抗するために作った物だが」", "359000711_33": "「君がウォーデンクリフタワーに害するというのなら、\\n 起動しよう――」", "359000711_34": "「エレクロイド・ヴェルトラオム……ッ!」", "359000711_35": "「――ッ!」", "359000711_36": "(テスラが巨大な機械を、\\n エレクライトみたいに纏って……)", "359000711_37": "「神を超える私の力を、\\n 受けてみるがいい……ッ!」" }