{ "359000422_0": "「ララの願い否定するなら、\\n ヒビキだって、許さない……ッ!」", "359000422_1": "「ぐう、あああ……ッ!」", "359000422_2": "「嘘だ……」", "359000422_3": "「ララのことを否定しているのは、\\n ララ自身だ……ッ!」", "359000422_4": "「な、なに言って……」", "359000422_5": "「テスラに受け入れてもらうために、\\n アメリアさんになるとか、テスラに従うとか……」", "359000422_6": "「そんなの、ララがどこにもいないじゃないか……ッ!」", "359000422_7": "「くッ――ううぅ……」", "359000422_8": "「ララ、いなくていいの……」", "359000422_9": "「テスラ様の望み通りじゃなきゃいけないのッ!」", "359000422_10": "「じゃなきゃララ、捨てられちゃうッ!」", "359000422_11": "「なんのため生まれてきたか、\\n わからなくなっちゃうッ!」", "359000422_12": "「どこにも居場所、なくなっちゃうの……ッ!」", "359000422_13": "「……そんなことない……」", "359000422_14": "「わたしが出会って、一緒にご飯を食べて、\\n 仲間になったのはララだ。アメリアさんじゃないッ!」", "359000422_15": "「あう……ッ!」", "359000422_16": "「わたしはララと、手を繋ぎたいんだ――ッ!!」", "359000422_17": "「あああああ――ッ!」", "359000422_18": "「はあ……はあ……」", "359000422_19": "「ララと……、手を……」", "359000422_20": "「で、でも、テスラ様……アメリアに会うためずっと――」", "359000422_21": "「テスラじゃない……。\\n ララが、どうしたいのか教えてよ」", "359000422_22": "「――ッ!」", "359000422_23": "「……ララ……したいこと……」", "359000422_24": "「そうだよ。\\n ララには、優しい心があるんだから――」", "359000422_25": "「…………」", "359000422_26": "「ララ……本当は……気づいてた。\\n 頭に響く、声の正体」", "359000422_27": "「…………」", "359000422_28": "「きっとこれ、ララにコピーされたアメリアの記憶の断片……」", "359000422_29": "「アメリア、こんなやり方望んでない……。\\n だからテスラ様止めるため、ララに呼びかけてた」", "359000422_30": "「やっぱり、そうなんだね……」", "359000422_31": "「でも、テスラ様に嫌われたくないから。\\n ララ、気づかないふりしてた……」", "359000422_32": "「本当はララだってわかってたッ!\\n こんな方法間違ってるって――」", "359000422_33": "「誰かの命奪って、理想郷作り上げたって、\\n アメリア喜んでくれない……」", "359000422_34": "「テスラ様も、きっと幸せには……」", "359000422_35": "「うん……」", "359000422_36": "「ララも、アメリアと同じ想い……。\\n 本当は、テスラ様のこと止めてあげたい」", "359000422_37": "「だったら、そうすればいいんだ」", "359000422_38": "「わたしは、ララのことを信じる。\\n だから、ララも自分の想いを信じて」", "359000422_39": "「ララの想いを……」", "359000422_40": "「……で、でもッ!」", "359000422_41": "「ララ、テスラ様大切ッ!\\n それは変わらないのッ!!」", "359000422_42": "「なのに、どうしたらいい?\\n 教えて、ヒビキ……ッ!」", "359000422_43": "「簡単だよ。\\n ララの気持ちを、正面からぶつければいい」", "359000422_44": "「無視されても拒否されても、\\n 本当の気持ちでぶつかるんだッ!」", "359000422_45": "「そうしたらきっとテスラも、\\n 本当のララのことを見てくれるはずだよ」", "359000422_46": "「本当の……ララを……」", "359000422_47": "「やっと、わかった。\\n ララの本当の願い……」", "359000422_48": "「ララ、テスラ様に見てもらいたかった。\\n 愛してもらいたかった……」", "359000422_49": "「代わりじゃない、\\n ララ自身として……ッ!」", "359000422_50": "「うんッ!\\n その想いは、偽物なんかじゃない」", "359000422_51": "「……わかった、ヒビキ……」", "359000422_52": "「ララを見てもらうために、\\n ララ、テスラ様に本当の気持ちぶつける……ッ!」", "359000422_53": "「お願い、止まってってッ!」", "359000422_54": "「…………」", "359000422_55": "「ララ、震えてる……。\\n すごく、怖い……」", "359000422_56": "「わたしもいる。\\n 一緒に、テスラを止めよう……ッ!」", "359000422_57": "「ありがとう……ヒビキ……」", "359000422_58": "「ララ、ちょっと疲れちゃったみたい……」", "359000422_59": "「ご、ごめん。思いっきりやっちゃったから……」", "359000422_60": "「ナイン。だからヒビキの想い、伝わった」", "359000422_61": "「さらに星命力の吸収が進んでいます。\\n もう本当に、時間がありません」", "359000422_62": "「――ッ!」", "359000422_63": "「ララの回復を待つ時間は、残されてないみたい……」", "359000422_64": "「下層に落ちた、もう1人のわたしを探しに行く時間も――」", "359000422_65": "「だけど、きっと大丈夫だ。あの子なら、助けに戻るより、\\n 先に進めって言うに決まってる」", "359000422_66": "「わたしは、先に進むよ」", "359000422_67": "「ララも、すぐ追いつく。待ってて。\\n あと――」", "359000422_68": "「フォルテも、ヒビキ探してる。\\n この先で会うかもしれない」", "359000422_69": "「――ッ!」", "359000422_70": "「わかるの。フォルテもきっと、本当の願い隠してる。\\n だから……」", "359000422_71": "「うん、任せて。\\n ララ以上に素直じゃないけど、ガツンと言ってやるから」", "359000422_72": "「ありがとう」", "359000422_73": "(ララ、テスラ様止める……。\\n それをテスラ様が望まなくても、ララ自身の意思で……ッ!)", "359000422_74": "(――ありがとう、ララ)", "359000422_75": "「――ッ!」", "359000422_76": "(アメリア、見守ってて。\\n ララ、頑張るから……)" }