{ "346001022_0": "「わたしの仲間に、手出しはさせない……ッ!」", "346001022_1": "「通らないか――ッ!」", "346001022_2": "(我を忘れていたとはいえ、立花を沈めた相手だ。\\n 生半可な攻撃では、どうすることもできない……)", "346001022_3": "「――ッ!」", "346001022_4": "「来る……、特大の攻撃が……ッ!」", "346001022_5": "(後ろにはまだ立花たちが……。\\n 躱すことはできない――)", "346001022_6": "(とはいえ、わたしに防ぐことができるのか……?)", "346001022_7": "「……いや、やるしかない」", "346001022_8": "(わたしはまだ立って戦える。\\n 防人として、他の者を護るために剣を振るうことができる――)", "346001022_9": "「そして、まだ1つだけ手立てが残されているッ!」", "346001022_10": "「Gatrandis babel ziggurat edenal\\n Emustolronzen fine el baral zizzl……」", "346001022_11": "「この……歌は……?」", "346001022_12": "「……絶、唱……?\\n ……そんな……翼さんッ!?」", "346001022_13": "(立花……少しは正気が戻ったようだな。\\n あとは、任せたぞ……)", "346001022_14": "「Gatrandis babel ziggurat edenal\\n Emustolronzen fine el zizzl――」", "346001022_15": "(……奏。わたしも、誰かを護るために――)", "346001022_16": "「翼さん――ッ!」", "346001022_17": "「……絶唱で、その程度の傷しか……つけられ、ない……、\\n とはな……無念……だ……」", "346001022_18": "「翼さんッ! しっかりしてくださいッ!」", "346001022_19": "「……ダメ、逃げないとヒビキまで――ごほッ!」", "346001022_20": "「ッ!? そんな、血を吐いて――」", "346001022_21": "(私も限界、みたいね……。\\n それなら、私にできることは――)", "346001022_22": "「どうして……未来も、翼さんも、スターリットも、\\n みんな……みんな壊されて――ッ!」" }