{ "501000431_0": "「……その……\\n ごめん、キョウ」", "501000431_1": "「どうしたの?\\n そんな顔をして……」", "501000431_2": "「あたし、あの子に色々と喋っちゃった。\\n わざわざ、言わなくてもいいことを……」", "501000431_3": "「ああ、そのことか。", "501000431_4": " ……フフ、いいんだよ」", "501000431_5": "「え?」", "501000431_6": "「ヨウがやりたいようにすればいいの」", "501000431_7": "「……でも、あたしは、\\n 肝心なところで、腕が鈍ってしまう……」", "501000431_8": "「あいつらの本部に攻め込んだ時も……」", "501000431_9": "「お前にも、\\n 仕置きが必要か――ッ!?」", "501000431_10": "「く…………ッ!」", "501000431_11": "「ヨウ、待ってッ!」", "501000431_12": "「――ッ!?\\n ……キョウ? どうして……」", "501000431_13": "「あの時も……、\\n キョウが止めてくれたよね」", "501000431_14": "「ヨウにあんなこと、させたくなかっただけだよ。\\n ヨウは、ちっちゃい子に優しいから」", "501000431_15": "「そういう役目は、わたしでいいの」", "501000431_16": "「キョウ……」", "501000431_17": "「あ、あの……ッ」", "501000431_18": "「――待て、立花。\\n 下手に声を掛けない方が良い」", "501000431_19": "「だな。", "501000431_20": " ……まあ案の定、あちらさんも色々ワケアリってことか」", "501000431_21": "「様々な言動から察するに\\n 譲れぬ何かのために戦っている、それは理解した」", "501000431_22": "「だからといって……\\n 現状、あの2人が世界の敵であり、捕虜であることに変わりはない」", "501000431_23": "「それは……。\\n わかっている、つもりですけど」", "501000431_24": "「それでも……」" }