{ "397000422_0": "「ノイズなんて、今更敵じゃないッ!」", "397000422_1": "「…………?」", "397000422_2": "「今ので終わりみたいね。\\n 怪我はない?」", "397000422_3": "「はい、ありがとうございましたッ」", "397000422_4": "「助かったよ、本当に……」", "397000422_5": "「……」", "397000422_6": "「調、どうかしたの?」", "397000422_7": "「あッ……ううん。大したことじゃないんだけど、", "397000422_8": " 感触がちょっとだけ、ノイズと違ったような……」", "397000422_9": "「並行世界から持ち込まれたものだからかしら……?\\n 性能も違うのかもしれないわね」", "397000422_10": "「そっか……そうだよね。\\n うん、今は敵に集中しないと」", "397000422_11": "「ともあれ……間に合ってよかったわ。心配した。\\n 突然本部と連絡がつかなくなるんだもの」", "397000422_12": "「緒川さんから聞きました。\\n 本部が襲われたみたいだって……」", "397000422_13": "「緒川さんと会ったのかい?」", "397000422_14": "「はい。\\n 茶蔵さんと水流さんも一緒で……」", "397000422_15": "「あの2人が……。", "397000422_16": " それで、緒川さんは今は?」", "397000422_17": "「本部までは一緒に来たわ。人質になっている職員のみんなを\\n 解放するって、別行動を」", "397000422_18": "「なるほど。\\n 緒川さんなら見つからずに動けるかもしれませんね」", "397000422_19": "「それで、これからのことだけど。\\n まずは3人を安全な場所に連れて行きたい――」", "397000422_20": "「うわぁあああああああああああああぁぁ……ッ!」", "397000422_21": "「い、今のは……ッ!?」", "397000422_22": "「きっと、囚われている職員の声だわッ!」", "397000422_23": "「――予定変更ね。\\n これ以上犠牲者を出さないためにも、そっちを優先しましょう」", "397000422_24": "「みんなのことは、\\n わたしたちが護りますッ!」", "397000422_25": "「ええ、お願い……ッ!\\n 私たちも、自分でなんとかできることは、なんとかするからッ」", "397000422_26": "「一難去って、また一難だな……ッ!」", "397000422_27": "(戦えないボクには、ボクの戦い方がある……。\\n それは納得していたつもりだけど……)", "397000422_28": "(護られてばかりは、\\n やっぱり、どこか心苦しい……)" }